夕方の散歩が終点に近づくところに(といってもコースにもよりますが)、小ぶりなマンションがあります。たぶん単身者向け。
この建物の北側の小さなベランダの下に空き地があります。道路との間、腰のあたりの高さの狭い場所なのですが、これまではサツキの植え込みがありました。しかし、手入れはされず、ほとんど枯れていて、夏などは雑草が茂り放題。
その狭い空き地が、最近、きれいになっているのです。枯れた株が撤去され、雑草も抜かれ、きちんと耕されています。そして、何やら植物の苗が植えられるようになりました。
たぶん新しい入居者の方が園芸の好きな人で、空いた土地を活用したいと思ったのだろうなと考えながら通り過ぎてきたのですが、今日、苗に如雨露で水をやっている人を見かけました。
で、つい声をかけてしまったのです。
「何を植えられたのですか?」
「野菜です」という返事。
少し違和感を抱きました。普通は野菜にしても、その品種名で答えるのではないでしょうか。
でも、まあ、そんな括り方もあるかもしれないと思い、見覚えのありそうな苗を指さして、「これは白菜ですか?」
「野菜です」と、またも同じ返事です。
そして、別の苗の葉の付け根を指さして、「ここから出ます」と親切に教えてくれるのですが、どうもよくわからない。「楽しみですね」と言って、立ち去ることにしました。
若い女性だったのですが、どうやら外国から来られた方みたい。近くにある大学への留学生かもしれません。中国やインドからの学生が多いのです。
でも、良い趣味ですよね。道路脇はきれいになるし、通るのが楽しみになりました。