畑の作業。今日はスイカを育てる畝をととのえました。
普通なら畝を立てるのですが、今回は立てませんでした。
というか、不耕起栽培を試してみたいので、今までの畝をそのまま使い回します。耕さないで、苗を植える場所だけにミミズ堆肥を埋め、土を少し高く盛り上げて「鞍(くら)」を作りました。
まわりには近所で刈り取った雑草(カラスムギ?)を切断したものをばらまきました。有機分の補給。あと、土壌成分の調整のため、苦土石灰も少し入れました。
そうしておいて、全体を使い古した黒いポリマルチで覆ったのですが、はたしてこれでスイカが育つかどうか。
成果が楽しみでもあり、不安でもあります。
朝日新聞の朝刊にマンガ家のいがらしみきおさんが寄稿していました。とても良い文章。
内容は、仙台在住のいがらしさんが見てきた、東日本大震災以降の日本と世界について。
12年前、いがらしさんが見た被災者たちの様子――
- ……被災地の各地で、水や食べ物やガソリンの前に並ぶ長く静かな行列は、私にはどこか宗教的なもののように感じられ、それを日本人らしいと言ってしまうのは簡単だが、その時の被災地に満ちていた「人を信じる」という空気感は、文化としての宗教しかないように見えた日本の中で、まるで「神様のない宗教」のようだと思った。
その後の世界を、カメラの数の多さ、コロナ禍、プーチンのウクライナ侵攻、トルコ大地震と眺めてきて、「自分の意思でもなく、なにも知らずにこの世に生まれてきたものが、この世界に満ちている暴力と貧困と差別に気づかされる瞬間はとても痛ましい」と述べ、そうなった後、われわれは何を信じて生きてきたのか、と問いかけます。
いがらしさんはその答を書いていますが、私としてはまだしばらくこの問いかけの状態のままで、答を考えてゆきたいと思います。