昨夜は神田の早川書房に出かけ、地下のレストラン「リヴィエール」(および補助会場として1階サロン「クリスティ」)にて行われた「第2回ハヤカワSFコンテスト贈賞式・祝賀会」に参列してきました。
新人賞である第2回ハヤカワSFコンテストの大賞受賞者は柴田勝家さん。成城大学大学院で民俗学を学ぶ27歳の学生さんです。
受賞作『ニルヤの島』は、近未来のミクロネシア諸島を舞台に、死後の世界の意味を問う民俗学的電脳SF。
名前はペンネームですが、審査の際、いったんは「変えてもらう」ということになっていたのが、ご本人に会った編集部が「いや、やはりこのままで」と判断したとか。まさに「柴田勝家」な人なのでした。
受賞の挨拶で、柴田さんは戦国武将を思わせる口調で、
「ワシはさまざまな文章を書いてきたが、東日本大震災の後、計画停電などで不自由な思いをしていた時期に伊藤計劃『虐殺器官』を読んだ。それでSFへの想いが強くなり『ニルヤの島』を書き始めた。
何度か書き直し、最終的には締切の2014年3月31日の朝に仕上げて、郵便局に持っていった。
さまざまな巡り合わせにより、こうしてこの場に立つことになったが、これを励みとして頑張ってゆきます。
よろしくお願い申し上げます!」
と、元気いっぱい。強烈な新人の登場です。
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