ヤブガラシ

　七夕。
　特に願いごとはしません。

　野川の岸のあちこちにヤブガラシ（別名：貧乏蔓）がはびこっています。
　今が花の季節ですが、朝開いた花は午前中には散ってしまい、私が散歩する夕方には花びらがありません。オレンジ色に見えるのは「花盤（かばん）」と呼ばれる部分。がくや花びらを支える花托という部位の一部が大きくなって突き出したところだそうです。花の土台部分と考えればいいのでしょう。

　蜜があるのか、コメツキムシがしきりに舐めていました。たぶん「サビキコリ」という種類。

　子どもの頃はコメツキムシでよく遊びました。ひっくり返して床の上に置くと「クピン！」という音とともに首で床を弾いて跳ね上がり、腹這いの姿勢になろうとします。
　今はもう虫をいじったりしません。写真を撮るだけ。食事の邪魔をしないように、そっと撮って、そっと立ち去ります。