今日、届いた〈SFマガジン〉12月号は「カート・ヴォネガット生誕100周年記念特集」(監修:大森望)。
未訳の短編(の一部、というかもともと途中で中断してます)やエッセイのほか、座談会や「わたしの好きなヴォネガット」という日本での読者多数のエッセイなど、盛りだくさんの内容ですが、1984年にヴォネガットさんが来日した際のインタビュー「カート・ヴォネガットは語る」も再録されています。
1984年の〈SFマガジン〉8月号に掲載されたもので、インビュアーは私(森下一仁)。
あの日のことは今もはっきり覚えています。小雨の中を新宿西口の京王プラザホテルを、浅倉久志さんらと訪れたことでした。
約束の時間、ヴォネガットさんは部屋に不在で、<SFマガジン>編集長をはじめ、我々一同は困りきってしまいました。そこへ、偶然、当のヴォネガットさんが通りかかったのでした。
特徴のある容姿なので、飛びつくようにして語りかけ、インタビューの約束があることを告げたのですが、向こうは「本当か?」という。スケジュールがいっぱいで覚えてられないということでした。
ということでなんとか実現したインタビューです。どうぞご一読を。
ヴォネガットさんにお会いできたのは、この仕事をやってて良かったことのいちばんに挙げたいと思います。
それまでずっと「ヴォネガットが好き、好き」と言いつづけていたのでまわってきた仕事でした。
SFをやってて本当に良かった。
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