竹藪に人音しけり烏瓜 惟然
昔、木の繁みにぶら下がっているカラスウリの写真を撮っていたら、繁みの陰から作業服のオジさんが出てきて、
「俺がションベンしているところを撮ったなぁ?!」
と、追いかけられたことがありました。
惟然の句とは関係ないことですが……。
秋の陽に映えるカラスウリはいいものです。たくさんぶら下がっていたので、撮ってみました。立体視すると、それぞれのカラスウリの位置がよくわかります。
調べていて初めて知ったのですが、汗とり用の「天花粉」は「天瓜粉」ともいって、カラスウリの仲間のキカラスウリの根からとったデンプンなんですってね。真っ白で肌理が細かく、良いデンプンなんだそうです。カラスウリの根からとったデンプンも代用できるとか。
実も種も根も漢方で使われていて、カラスにやっておくにはもったいない、お役立ちの植物です。
その間に地球は太陽のまわりを四分の一周し、植物は実を結び、人は老いているのですね。
茫……!