福寿草

　節分の今日も穏やかなお天気で、最高気温は12.5℃まで上がりました（隣町アメダス）。

　写真は、ご近所の庭先に咲いたフクジュソウ。道からすぐのところに生えているので、毎年、楽しませてもらっています。今年はいつもより半月ほど遅かったのではないでしょうか。

　夕食は海苔屋の陰謀にのっかって海苔巻きを丸かぶり。今年の恵方だという南南東に向かってむしゃむしゃと無言で食べました。こういうお行儀の悪い食べ方が許される行事は、好き。

　小指を詰めるとか、頭を丸めるとか、身体を傷つけることで詫びの気持ちを表明する風習が、我が国の一部にはあるようですが、そもそも詫びるとはその人の心の問題であるはず。
　目には見えない心の問題を、他人にもわかるようにと、身体を毀損してしまうのは、人間の尊厳を損なう行為だと思います。暴力を無理矢理、受け入れさせるのも、同じ。あまりにも哀しい。

　〈ナンクロメイト〉３月号が発売になりました。担当している新刊紹介欄で次の３冊を取り上げています――

• 小田雅久仁 『本にだって雄と雌があります』 （新潮社）
• 江坂遊 『きまぐれラボ』 （樹立社）
• 佐高信 『飲水思源　メディアの仕掛人、徳間康快』 （金曜日）