「Bockerl」と書いて「ポッカール」と読むそうです。私は濁点の「ボッカール」とばかり思っていました。だって、新聞にそう紹介してあったんだもん。
その記事を見たのはひと月ばかり前のこと。瞬間的に子どもの頃、そりに乗って楽しんだこと(田舎の山の斜面を滑り降りました)を思い出し、「乗りたい!」と思ったのです。
でも、怪我をしては大変、この歳だし……。それに値段も高いので、ずっと逡巡していました。
しかし、やっぱり諦めきれず、ついに購入。昨日のプロテクターは、これに乗るための用心です。
朝からの雨が、都合よく夕方にはやんだので、ママチャリの荷台にポッカールを縛り付けて多摩川の土手へ。土手に斜めに取り付けられた坂道を利用して練習です。
ポッカールはお尻の下に敷いて走る三輪車。全長57センチ、重量3キログラムとコンパクトですが、体重100キロの人が乗って時速70キロのスピードにも耐えるほどのタフなスペックを誇ります。
タイヤは街乗り自転車よりやや太め。中央のがいちばん太くて、ブロックタイヤでこそないものの、オフロードも可能。油圧のディスクブレーキが付いているのがミソで、これにより幅広い場面での活用ができるようになっています。
さて、初日の練習ですが、これがなかなか難しい。
まずは前に投げ出した両足の裏をこするような感じで坂を下るのですが、どうしても傾いて、片足トントン状態になってしまいます。
45分ほどやっているうちに、ある程度、タイヤで走って下る感じがつかめてきたのですが、まだまだ乗れてるとはいいがたい。先は長いようであります。