今年(2024年)のノーベル経済学賞は、ダロン・アセモグル氏(マサチューセッツ工科大学教授)、サイモン・ジョンソン氏(マサチューセッツ工科大学教授)、ジェームス・ロビンソン氏(シカゴ大学教授)に贈られた。
アセモグル教授とロビンソン教授は2012年に出版された"Why Nations Fail"の共著者である。まだ読んだことがないこの本の結論は「国が繁栄するか衰退するかを分けるのは制度だ」ということらしい。
WSJのNobel for Economics awarded to authoors of "Why Nations fail" and an Ex-IMF figureによると「著者の結論は『権威主義政府が原材料や労働者などの既存の資源を効果的に搾取できることは認めているものの、長期的な繁栄をもたらすものは、民主主義だ』」というものだ。
一方アセモグル氏は記者団との電話会談の中で「中国の最近の経済実績は、この後半な調査結果に対する『挑戦』であると述べ、民主主義は『困難な時期を迎えている』」と語っている。
アセモグル氏は記者会見の最後に「ノーベル賞が、より良い制度を構築し、より良い民主主義を構築することの重要性をより多く認識することに貢献できれば、とてもうれしいです」と語っていた。
この本の中で日本は英国、米国と並んで繁栄できた国に数えられているようだが、「失われた30年」という言葉が示す通り、その繁栄には陰りが見えている。
それは何故だろうか?もし彼らの結論が正しいとするならば日本の制度の中に、衰退につながる要因が潜んでいるのだろうか?
そこでまずWhy Nations failを読んでみることにした。Kindle版で1,100円だ。 邦訳された「国家はなぜ衰退するのか」はKidele版が上下に分かれ各1,078円だ。
英語版の方が経済的なので英語版で読むことにした。ただし英語版は読むのに時間がかかる。それでも総選挙前には読み終えて、選挙時に意思決定に役立てたいと思う。
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