金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

Better safe than sorryの意味は「用心するにこしたことはない」

2024年07月21日 | うんちく・小ネタ
 外国人に日本語を教える時「すみません」という言葉は、いろいろな意味で使えてとても便利な言葉だよと言った経験を持っている人は多いと思います。
 「乗り物の中でちょっと通してほしい時」「店で店員さんに呼びかける時」「小さな親切に対しお礼を言う時」などに使えて便利な言葉で、英語ではI am sorryではなく、Excuse meとかThank youあるいはI appreciate your helpという方が良い場合も多いと思います。
 ところで英語のsorry「すみません」についても似たようなことが言えますね。 たとえば身近な人を喪った人に対してはI am so sorryといいます。この時のsorryは「ごめんなさい」ではなく、「同情する」「心を痛めている」という意味ですね。
 Sorryにはもう一つ「後悔する」という意味があります。掲題のBetter than sorryのsorryはこの使い方で、直訳すれば「後悔するよりもリスクがない方が良い」で、「用心するにこしたことはない」という意味になります。
 私はこのフレーズをWSJのA case for backing up your precious photos and files at home(大切な写真やファイルを自宅でバックアップする事例)という記事の中でみました。
 記事は「ごく最近起きたCroudStrikeにより引き起こされた大規模なクラウドサービスの停止なども起こりうるし、グーグルなどのクラウドサービスも長期間使うと高価なものになるので、データを手元で保管することを検討するのが良い。その時使う記憶媒体はHDD(ハードディスクドライブ)ではなく、SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)が良い」という内容でした。
 SSDは可動部分がないので、物理的に破損するリスクがHDDより低いという話です。ただしコスト面ではHDDが優位ですが。
 記事には書かれていませんが、HDDの問題は「小さすぎて保存した本体を紛失するリスクがある」と私は感じています(これは私だけの懸念かもしれませんが)。そんなことで私自身は今のところ複数のクラウドサービスを利用することで満足しています。


 
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大規模技術障害記事をMonicaでポイントを押さえる

2024年07月20日 | デジタル・インターネット
 昨日世界を揺るがしたのは、サイバーセキュリティ会社CrowdStrikeのシステムアップグレードが原因で、多くの企業でWindowsコンピュータやタブレットがクラッシュした。アメリカではデルタ航空、アメリカン航空など多くの航空会社が運航の一部を取りやめた。日本では成田空港を拠点とするジェットスター・ジャパンの国内線搭乗手続きシステムが使えなくなるというトラブルがニュースで報じららていた。
 このようなシステム回りの問題は、システムに詳しい人でないと細かいところが中々分からない。一つ何かを調べるとまた新しい疑問が湧いてくる。そこでAIを使って要領よく問題点を整理することを考えてみた。
 ベースになる記事には、WSJのMajor Tech Outage grounds flights,hits banks and businesses worldwide「大規模な技術障害により飛行機が足止め、世界中の銀行や企業を直撃」を選んだ。その記事をMonicaを使って、「ポイントと要約」と「疑問点の深堀」を行ってみた。
まず記事の要約である。下記斜体がMonica(エンジンはChatGPT4-0など)が日本語に要約したものだ。
「大規模な技術障害が世界中で発生し、銀行、企業、緊急サービスの運用が停止し、航空会社はフライトを中止しました。この障害は、サイバーセキュリティソフトウェアの主要プロバイダーであるCrowdStrikeの単一の更新が原因で、Microsoft Windowsデバイスの数百万のユーザーに影響を及ぼしました。多くの業界が影響を受け、特に金融機関、政府機関、企業が技術的な問題を報告しました。CrowdStrikeの更新により、システムの復旧には時間がかかる可能性があります。」

次に追加の質問を投げてみた。
「今回の大規模なOutrage(サービス停止)により、CrowdStrikeは被害を受けた企業から損害賠償を請求されますか?」
Monicaの回答
検索結果からは、CrowdStrikeの最近の大規模なOutageに関する具体的な情報や、それに伴う損害賠償請求の可能性について直接言及している記事は見つかりませんでした。しかし、この状況について一般的な観点から分析してみましょう。損害賠償の可能性は、CrowdStrikeと顧客企業との間の契約条件に大きく依存します。多くのSaaS(Software as a Service)企業は、サービスレベル契約(SLA)を結んでおり、これにはサービスの可用性や中断時の補償について規定されている可能性があります。セキュリティ業界では、高い可用性と信頼性が期待されます。大規模なOutageは、CrowdStrikeの評判に影響を与える可能性がありますが、同時に、複雑なシステムでは時折問題が発生することも業界では理解されています。
現時点では、当面の問題解決と原状復帰が喫緊の課題で、損害賠償の話は大きなトピックにはなっていないようだ。
 Monicaはさらに「損害賠償を請求されるかどうかは、CrowdStrikeの対応と、問題解決のスピードにも関わっている」と説明している。

 私はAIにCrowdStrikeが、損害賠償責任を負うかどうか法的な結論を求めた訳ではない。求めたのは、この問題を考える時、何が論点になるか?という点だった。それについてMonicaはかなり満足に行くレベルで回答してくれたと思う。色々問題を起こす情報技術。でも使い方次第で役に立つことは間違いない。ところで 昨日CrowdStrikesの株価は11%下落した。ただしサイバーセキュリティ業界ではCrowdStrikeの評判は高いという。スビードを持って誠意ある問題解決ができるかどうかが、喫緊の課題であることは間違いない。
 

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ダウの連勝6でストップ。どんな強い相場でも利食いに押されたか?

2024年07月19日 | 相続
 昨日の米国株は、全面的に下落し、ダウの連勝もストップした。
 米国株は先週発表された5月のCPIが予想より低く、連銀の金利引き下げ見通しが高まったことから、ハイテク銘柄の売りと出遅れ銘柄への資金シフトで荒っぽい動きが続いていた。3つのインデックスの中ではダウだけが堅調だったが、そのダウも昨日は売られて533ポイント(1.3%)の下落となった。
 株価のボラティリティが高まった背景には、トランプ前大統領の大統領選での勝利予想が高まっていることも影響しているかもしれない。
 たとえば水曜日の台湾に関するトランプの発言が半導体セクターの重しになり、IT銘柄が大きく売り込まれた。
 為替市場では、円高が急速に進み、為替ヘッジなしに米国株を買い進んでいる日本の個人投資家(私もそうだが)は、前月比の資産評価額の目減りが少し気になり始めたかもしれない。
 だが米国の投資家の中では、金利引き下げ予想により、金利に敏感な小型株や出遅れ株が買われ、マーケットの裾野が広がるのは、健全な動きで、その中で利食いが出るのも当然のこと、という冷静な見方が一般的なようだ。
 気になる経済ニュースは、今週の失業保険申請数が、先週の申請数やエコノミストの事前予想よりも高かったことだ。
 私は誰が大統領になっても、長期的には米国経済や株式市場に与える影響はそれほど変わらないだろうというスタンスを取っているが、大統領選は短期的には相場のボラティリティを高めると考えている。
 ニュースによると、これからトランプは反対勢力の反発を抑えるため、少しおとなしくなり、その分副大統領候補のバンス氏が過激が意見を展開するそうだ。
 ここは相場の動きに一喜一憂せず、経済の基調を見ておきたいと思う。
 
 
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日本百名山踏破費用は3百万円位?

2024年07月16日 | 
 先日山仲間のMさんから「百名山99座目利尻岳に登りました。9月に北アルプスの笠ヶ岳を登って百名山達成です」というメールが来ました。9月の笠ヶ岳には私も同行登山する予定です。
 ふと思いついたのは、百名山踏破にどれ位の費用がかかるのか?ということでした。費用は登山者の住んでいる場所、登山スタイル(山小屋泊かテント泊かなど)、一回の登山日数、自家用車利用の有無で大きく変わります。ここでは東京都在住、山小屋中心、一回4,5日の登山可能、自家用車利用可能ということで考えてみました。
 まず非常に大雑把な数字ですが、一つの山の平均登山費用2.5万円として、総額250万円と見当をつけました。
 次にAIに上記条件で概算を計算させました。AIは大雑把に登山所要日数200日、走行距離2万キロメートルとして、宿泊費用160万円、交通費70万円強の合計230万円強としました。宿泊費は@8,000円で計算していますが、現在山小屋の費用は一泊二食15,000円まで値上りしているので宿泊費はもう少し多く見積もる必要があります。
 次にインターネットで検索すると個別の山の登山費用を丁寧に計算したサイトに出会いました。https://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=3156
それによると所要日数は173日で費用総額は268万円でした。
 一番費用がかかるのは、北海道の利尻岳で121,080円で、一番費用がかからないのは筑波山の3,850円でした。
 世の中には丁寧な仕事をしてくれる人がいるものだと感心しました。
 なお実際には天候不順などで最初の登山で登ることができず再挑戦などということも起きるので、百名山踏破には概算3百万円位かかると考えてよいでしょう。
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大統領選挙の結果は、株価にさほど影響を与えない

2024年07月15日 | 投資
 このとこと米国大領領選挙の話題をTVのニュースで目にしないことの方が少ない。少し前までは、バイデン大統領のもの忘れが大きな話題になっていた。
 バイデン大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領というべきところをプーチンと言い間違えたり、トランプ前大統領とカマラ・ハリス副大統領を取り違えるような言い間違いを起こしている。
 そんな中昨日はトランプ前大統領が、暗殺者に狙撃されるという衝撃的な事件が起きた。
 今年の大統領選挙は、民主党のバイデンが立候補し続けるか?あるいは民主党は新しい候補者を立てるのか?
 狙撃されたトランプがこれを梃子に一層結束を固めるのか?といった野次馬的興味は尽きない。
 しかし投資家の観点からすると「大統領選挙の結果は投資にほとんど影響を与えない」という記事がCNBCに出ていた。
 タイトルはThe presidential election shouldn't infuluence how you invest, financial experts say.
 記事によると投資会社ベター面とが調査を行ったところでは、投資家の57%が今度の選挙に不安を感じていて、40%の人は選挙結果次第で投資資金を移動または引き上げると予想している。
 しかし専門家は大統領選挙が投資資産のパフォーマンスに影響を与えることはほとんどないと判断している。
 JPモルガンの分析によると、1928年からのS&P500のリターンは、大統領選挙があった年は平均7.5%で選挙がなかった年は8%だった。
 リターンの差は誤差の範囲と考えて良さそうだ。
 つまり民主党が勝っても、共和党が勝っても株式市場は長い目で見ると必ず上がってきたのである。大統領選挙は興味本位で見ていても良いだろう。少し言い過ぎたかな?


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