昨日ナスダックは、1.8%近く上昇し、20,034で引けた。高値更新で初めての2万ポイント越えとなった。
背景は11月のインフレデータが、前月より若干加速しているとはいえ、ほぼ予想の範囲にとどまったことと一昨日に続き、超高速量子チップを発表したアルファベットがIT銘柄の株価を押し上げたことによる。
Nvidiaやテスラの株価も上昇した。
11月の消費者物価は前年比2.7%上昇し、食品・エネルギーを除くCPIは3.3%上昇した。
インフレは若干加速しているが、トレーダーの間では連銀が政策金利引き下げを躊躇するレベルではないという見方が広がり、金利先物市場では、今月連銀が政策金利を引き下げるだろうという予想は95%に高まっている。
米国株については、年初来ナスダックが35.6%、S&P500が28.2%、ダウが17%上昇している。今年も残すところ2週間ほどなので、このペースで終わることは間違いないだろうが、来年以降の株価を先取りしていることが気がかりだ。
つまり人工知能関連市場がさらに拡大し、インフレが沈静化していけば株高はまだ持続するだろうが、うまい話はそれほど長続きしないと考えた方が良い時期に差し掛かっている。インフレについていうと、来年1月からトランプ大統領が本格的に動き出すと関税引き上げに伴い、物価上昇が持続すると考えられる。当然連銀は金利引き下げペースを落とすから、金利面の株式相場への追い風は減速する。
人工知能については、設備投資の費用対効果について投資家の目が
厳しくなりそうだ。今年自分の目標以上のリターンをあげた人は、少し長い目で相場を見た方が良いかもしれない。
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