福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

成志中高等学校

2009年05月16日 |   〇科学・教育

5月15日、韓国は「스승의 날(先生の日)」だった。

学校の先生に社会的な脚光が集まるこの日、あえて、「教え子への
愛を実践する洗足式」を行った学校があったとのことで、小さな
話題になっていた。


△「教え子への愛を実践する洗足式」(マネートゥデイ)

この「洗足式」とは、もともとはカトリックの神父が信者に対して
行う儀式で、イエスが処刑の前日、「最後の晩餐」の前に
弟子たちの足を洗って愛を示したという聖書の記述に由来する
ものだとのこと。

さて、「先生の日」に先生たちが生徒の「洗足式」を行った
その学校とは、韓国版オルタナティブ・スクールとも言える
성지중고등학교(成志中高等学校)」。

学校に再チャレンジする生徒や、広く成人の生涯学習を支援する
目的で設立された学校だ。

「先生の日」はあっても「生徒の日」のない韓国社会では、斬新な
発想による微笑ましいパフォーマンスだと言えるのかもしれない。

ただ、関連ニュースを読む「ヲタク」の視点は、かなり批判的な
ものだった。

過去、インドの不可触民たちが自らの人権獲得のために立ち
上がった時、彼らは自らへの差別的待遇や蔑視はもちろん、
ガンジーの「ハリジャン(神の子)」思想に代表される、自らに
向けられる同情的な特別視をも拒否しなければならなかった。

彼らが求め続けているものは、唯一、人間としての当たり前の
待遇であり、差別待遇でも同情的な特別視でもないからだ。

考え過ぎなのかもしれないが、成志中高等学校の「洗足式」に、
不可触民を「神の子」と説いたガンジーのハリジャン思想と
相共通するものを感じた「ヲタク」であった。

関連報道を翻訳練習してみた。




△「ハッキリ言って考えすぎだ・・・
単にカトリックの儀式をマネてるだけなんだヨッ!

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■ [사진] '스승의 날' 제자사랑 실천
[フォト] 「先生の日」 教え子への愛を実践する日
(マネートゥデイ 5月15日)



성지중고등학교 김한태 교장(사진 오른쪽)과 교사들이 15일
오전 서울 강서 방화 개화산 교사에서 스승의날을 맞이해
학생들의 발을 씻어주는 '제자사랑 세족식'을 진행하고 있다.
「先生の日」の15日午前、ソンジ(成志)中高等学校のキム・
ハンテ校長(写真右)と教師らは、ソウル市江西区パンファ
(傍花)洞の開花山キャンパスで、生徒らの足を洗ってあげる
「教え子への愛を実践する洗足式」を行った。

성지학교는 어려운 가정형편으로 교육에서 소외되고, 제도권
교육에서 부적응이라는 낙인 때문에 마음에 높은 담을
쌓아버린 아이들에게 다가가기 위해 이 같은 행사를 준비
했다고 밝혔다.
ソンジ中高等学校は、過去、困難な家庭環境により学校に
行けなかったり、他校を中退し「学校不適応」の烙印を押され、
心に高い壁を作っている子どもたちの心に近づくため、こうした
行事を開催したとのこと。




(終わり)


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