ニューハーフタレントのハリスが、ソウルのアプクジョンに、韓国で
初となる本格的なニューハーフクラブをオープンさせたとのこと。
昨年、性同一性障害を公表していた2人のタレントやニューハーフ
仲間の親しい友人が相次いで自殺したことに心を痛めたハリスが、
社会的に疎外された性的な少数者(マイノリティ)のために、ショー
クラブの開設を思い立ったのだという。
青臭いことを書けば、人権とはどんな人でも人間としての幸せを
当たり前に追求できる権利、だと「ヲタク」は考えている。
そういう意味で、是非、ハリスの新しい挑戦が成功することを
祈りながら、関連記事を翻訳練習してみた。
なお、例によって紙面の都合から本文の引用は省いた。
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■트랜스클럽 개설한 하리수, “한국의 관광 명소 만들겠다”
ハリス、ニューハーフクラブをオープン、「韓国の観光スポットに」
(スポーツカーン 5月28日)
歌手や女優として活躍中のハリスが、ニューハーフらによる
ショークラブをオープンさせ話題を呼んでいる。ハリスは、最近、
ソウル市江南区アプクジョンに「ミックス・トランス・クラブ」
(MIX-TRANS CLUB)をオープンさせた。
現在、同クラブには総勢23人のニューハーフが所属しており、
各種のショーを披露している。同クラブのうわさはファンらの口コミを
通じ瞬く間に広がり、今や客足の絶えない人気店となっている。
今後、国内はもとより海外からの観光客も呼べる国際的な観光
スポットとして発展することが期待される。
ハリスは28日、本紙との電話インタビューを通じ、「これまで、
愛する先輩や後輩が堂々と活躍できる舞台がないという現実に
心を痛めてきた。これまでの猥褻で陰性的なニューハーフクラブを
脱皮し、タイの「ティファニー」、日本の「香和(かぐわ)」や「金魚」の
ような素敵で華麗なショーが見れるニューハーフクラブを韓国に
作ることが夢だった」と語った。
そんな彼女が本格的にクラブ開設に乗り出したのは、昨年、
チャン・チェウォンとキム・ジフという2人のニューハーフタレントが、
相次いで自殺するという悲劇的な事件が起きてからだ。特に、
最も親しかった友人までもが、2人の後を追うように自殺して
しまったことに、ハリスは大きな衝撃を受けた。
誰よりも彼女たちのつらさがよくわかっていたハリスは、韓国の
ニューハーフ文化を陽性的なものに変えていくことに全力を注ぐ
決意を固めたのだ。それ以来、舞台ショーから安定的な収益を
上げることで、彼女らによりよい生活を保障したいとの一心で、
クラブ開設を推進して来た。
ハリスの構想には、ニューハーフ仲間の後輩たちも大喜びして
くれた。「ありがたい」という反応から「世の中を変えてみよう」と
いう声まで、実に多様な意見が噴出した。特に、憧れの存在で
あり目標でもあったハリスの身近かで働けることを、皆、心強く
感じた。
現在、23人のニューハーフが披露している舞台は、彼女ら自身の
企画・演出によるものだ。もちろん、ハリスも舞台を盛り上げるため、
著名な振り付け師を呼ぶなど支援を惜しまなかった。
ハリスは、「最初は狭くて小さな店からスタートするが、少しずつ
大きな舞台を持つ店に広げて行きたい。韓国でおもしろい観光
スポットを探している外国人観光客らにもクラブをアピールし、
国際的な観光スポットとして成功できるよう努力したい」と語った。
また、ハリスは同クラブのオープンを契機に、各種のニューハーフ
文化を陽性化して行くため、多様な事業を展開して行く決意に
ついても語った。
(終わり)
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