昨夜は徳間文芸賞贈賞式&パーティー。
大藪春彦賞は近藤史恵さんの『サクリファイス』(新潮社)と福澤徹三さんの『すじぼり』(角川書店)。で、以後は残るSF関係の2賞のことを。
大藪春彦賞は近藤史恵さんの『サクリファイス』(新潮社)と福澤徹三さんの『すじぼり』(角川書店)。で、以後は残るSF関係の2賞のことを。
SF大賞は既報のとおり最相葉月さんの『星新一 一〇〇一話をつくった人』(新潮社)。選考経過報告によれば、最初から全員が推すという断トツの評価だったようです。
最相さんはなぜか杖をついて登壇され、心配したのですが、後でお聞きすると「腰痛」だとのこと。お大事に。
受賞の言葉では、
「星さんを書くことは日本SFの歴史を書くことだということに気付いた時、何ということを始めてしまったのだろう、と愕然としましたが、書き終えてみると、SF関係者からも好評で、こんな賞までいただき本当にうれしく思っています。講談社ノンフィクション賞、大佛次郎賞も併せ、すべて星新一という作家に授与されたものだと思います」
と語られました。
日本SF新人賞は黒葉(くろば)雅人さん『雨中細胞』と中里友香さん『黒十字サナトリウム』。
壇上でのお言葉がうまく聞き取れなかったのですが、黒葉さんは「ホラ話」にこだわっておられたように思います。小学生の頃から作家に憧れていたとか。
中里さんも同様だったのですが、配られた「受賞の言葉」によると、スタージョンが好きなSFファンで、高校生の頃は太宰治に読みひたり、特に「フォスフォレッセンス」がお好きだとか。
初夏には受賞の2作とも出版されますので、どうぞお楽しみに。
写真は受賞の挨拶をされる最相葉月さん。後ろのお二方がSF新人賞の黒葉雅人さん(右)と中里友香さん。