録画してあった日曜日のNHKスペシャル「ミラクルボディ 第1回・滑降」を観ました。
このシリーズは北京オリンピックの前にもあって、陸上や水泳のトップアスリートの強さの秘密に迫り、大変おもしろかった。
このシリーズは北京オリンピックの前にもあって、陸上や水泳のトップアスリートの強さの秘密に迫り、大変おもしろかった。
今回、取り上げられたスキー・アルペン滑降のアクセル・スビンダル選手も凄い。
番組は、レースでの彼の大事故と、それからの回復を中心に描かれていました。
時速160キロでジャンプし、姿勢を崩してコースに叩きつけられ、重症。脳にしっかりと刻みこまれた事故への恐怖を、どのように乗り越えるのか。
恐怖中枢である脳の扁桃体が、事故を起こしたコースの映像を見た時に激しく反応していました。あえてそのコースでのレースに挑むことで、アドレナリンの大量放出を促し、集中力や闘争心を高めるという説明。なるほど。
しかし、それと同じくらい感心したのはスビンドル選手のスキーと体のコントロールの見事さ。超高速度撮影の映像で、高速で滑る時にスキー板が激しく振動する様子を見せてくれましたが、ライバル選手の板が「暴れまくる」という印象だったのに比べ、スビンドル選手の板はスムースに雪面に接していました。やはり並外れた技術の持ち主なのでしょう。
それにしても、レースでは脳内にある「安全装置」を殺し、未体験のゾーンに突っ込んでゆくという彼の言葉。
そこから生還した時の達成感はどんなにか大きいものでしょう。わからないなりに想像して、こちらまで興奮してしまいました。
金曜夜の第2回は「ジャンプ」。これも怖そう。