ニホンカワウソを、環境省が絶滅種に指定。
なんとも残念。寂しい限りです。
なんとも残念。寂しい限りです。
生存の可能性があるとされていたのは、私の生まれ故郷・高知中央部の川の流域。しかし、1979年に姿が確認されて以来、誰も見つけることができず、今回の指定となってしまいました。哺乳類が絶滅種に追加指定されるのは初めてだとか。
幼い頃、水辺にいると聞かされた妖怪「エンコウ」のモデルがカワウソではないかと言われていました。たぶん、私の親の世代までは川でその姿を見ていたはず。しかし、私は見たことがありません。
高知で放送局に勤めていた1974~78年当時、もしかしたら県の南西部にまだ棲息しているのではということで、折りに触れ取材しようとしたものでした。糞らしきものは見つかるものの、肝心の生きた個体は見つかりません。
待望のカワウソが姿を現したのは、私が退社、上京した後の1979年、須崎市の新荘川においてでした。報道に接した時は胸がときめいたものです。
もしかしたら、複数棲息していて、これから数を増やしてくれるのでは……と期待もしました。
以来30年。確かに、もう生存の可能性はなくなったのかもしれません。
でも、地元では「もしや」と思って水辺に目をこらしている人がいるはず。
絶滅種に指定されたからといって、姿を隠してしまう必要はないからね。いるんだったら、出てきてね。大事に見守りますから。