気温は30度ぐらいまで上がっただけで大したことはなかったのですが、朝まで残った雨のせいか、とても蒸し暑い一日でした。
写真は杉の幹にとまったオオミズアオ。大型で美しい蛾で、大人のてのひら(指をのぞいた部分)ぐらいの大きさがあります。
以前はたまに見かけていたのですが、最近では珍しい。たいがいは翅の一部が欠けていたり、痛々しい様子のものが多いのですが、これは羽化して間もないのか、傷ひとつありませんでした。
じっとしていてくれるので、接近して頭部を撮影。
触角が見事です。このアンテナはコウモリのソナーを探知する以外にどんな働きをしているのでしょう?
脚も可愛いですね。
顔の部分。
普通、クルクルと巻いたストローがあるはずですが、オオミズアオの仲間はのっぺらぼう。口が退化しています。
成虫は食事を放棄し、恋にのみ生きることにしてしまったのですね。幼虫時に蓄えた栄養の尽きる時が、オオミズアオの天寿。いっそ潔いというべきでしょうか。
見事なアンテナは、恋のためにも役立っているのかな?