昨日、夕方は世田谷文学館へ出かけ、「小松左京展」。
12日の土曜から開催予定だったのですが、台風で閉館していたため、昨日が初日。午後5時からは、筒井康隆さんと豊田有恒さんの対談「小松左京とSF蜜月時代」も行われました。
展示はいくつかのコーナーに分かれ、生い立ち、学生時代、マンガ家・モリミノル、『日本沈没』、SF仲間との交流、大阪万博&花博など、小松さんの多彩な活動を眺めるようになっています。
「猫の部屋」というものもあり、飼い猫たちとの暮らしぶりも紹介されています。
そして、中央には小松さんが使っていた大きなデスクと椅子。
若かりし頃、小松さんは兄弟でカルテットを組み、ヴィオラを弾いていたとのことで、年季の入ったそのヴィオラも展示されています。
音楽がらみでいえば、対談で筒井康隆さんが(デビュー当時、大阪でアルバイトをしてい頃のエピソードだと思いますが)、「小松さんがキャバレーの裏口から入って行って、テープに録音されたカンツォーネを聴き、イタリア語の歌詞をその場で日本語にして、キャバレーの歌手が歌えるようにしていた」と言っておられたのが忘れられません。何から何まで、けた外れに凄い人でした。
今は図録を見ながら、小松左京とは何者だったのか、あらためて考えているところです。
展示は12月22日まで(月曜休館)。