惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

人見知り

2006-05-18 20:50:11 | 日記・エッセイ・コラム

 散歩の途中、野川べりにいる野良猫の喉や頭を撫でてやっていたら、「あら、猫ちゃん。いい子いい子してもらってるよ」という声。
 よちよち歩きの赤ちゃんを連れている若いお母さんでした。歩き始めたばかりの女の子が、猫を見つめて寄ってきます。
 「いい子いい子できるかなあ?」と、お母さん。
 でも、猫は用心して、それまで地面に寝そべっていたのに、半分からだを起こし、すぐにでも逃げ出そうという構え。
 この猫、なぜか私にはなついているのに、他の人は警戒するんですね。小学生なんかがそっと近寄っても、すぐに逃げてゆく。

 残念ながら、今日の赤ちゃんも猫に触ることはできませんでした。

 心を許す相手を決めているのは、野良猫の生活の知恵なのでしょう。かつては飼われていて、撫でたり掻いたりしてもらうことの心地よさを知っているので、誰かに可愛がってもらいたい。その役割を果たしてくれそうな相手を(何人か)決め、それ以外は警戒する。
 哀れな気がします。選ばれた私としては、せいぜい可愛がってやることにしたいと思っています。


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