この頃、ぼんやりと植物のことを考えています。たぶん、畑で野菜を育てたりしているせいでしょう。
思いつきをメモする形になりますが、植物の大きな特徴はふたつ。
ひとつは、動かないこと。
もうひとつは、太陽エネルギーによって無機物を有機物に換えること(光合成)。
ふたつめの特徴が、地球の生きものにとっては決定的に大事なのですが、とりあえずは「動かない」ことから。
動物のように動くのと、植物のように根を張って動かないのと。どちらが生きるには有利なのでしょう?
動物にとっては動くことが、植物にとっては動かないことが、それぞれ有利だろうということは、すぐに思いつきます。
ただし、動かない動物もいるのですよね。
ハシビロコウ? いいや、そうではなくて、サンゴとかカイメンとかイソギンチャクとか、海底にくっついて餌を食べている動物。まわりの水を取り込んで中にふくまれる餌を摂取するので、動く必要性を感じていないのでしょう。というか、流されて変なところにゆくよりは、具合のよいところに固着している方がよい。
植物も、水と空気と陽光を確保すれば、動かない方が生きてゆくのには有利なのでしょう。
で、最近、知ったのですが、最古の植物とされるクックソニアには根も葉もなかったとか。数センチの枝分かれした茎と、先端の胞子嚢だけ。
光合成は茎でできるので、葉がなくても栄養には困らなかったのでしょうが、根がないとコロコロ風に吹かれて転がるのでは、と危惧しました。
それを防ぐためには、茎の一部が地下茎になっていたのか。それとも、多数のクックソニアが絡まり合って群れをつくり、絨毯のような形態をとっていたのか。
ほとんど何も知らずに考えているだけなので、本当のところは知りません。
でも、こんなふうに植物のことを考えるのが楽しいのです。
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