雨は今日も降り続き、昼頃からようやく小止みになる時間が出てきたようです。
「ようです」と書いたのは、一日、部屋にいて原稿を書いていたから。夕方遅くなって、ようやく書き上げました。
おかげでいつもの散歩にもゆけず。残念。
このところ美空ひばりさんの「さくらの唄」を聞いています(→YouTubeの動画)。
この歌は、お兄さんの借金を背負い込んで泥沼に溺れていたなかにし礼さんが「遺言」のつもりで書いた詞に、かねてから付き合いのあった三木たかしさんが曲をつけたもの。それをひばりさんが歌うことになったいきさつは、佐藤剛さんのこのコラムに詳しいのですが、ひばりさんに歌わせたくて連続ドラマまでつくった久世光彦さんの情熱も凄い。
三木たかしさんの歌ったバージョンは未聴ですが、香西かおりさんと歌うこの動画から一端を窺うことができます。この人の泣き節も尋常ではない。
なかにしさんの詞は、技巧をこらさず、自分の心情をそのまま吐き出した感じ。三木さんの曲も率直で、優しく人の気持ちをくすぐる。それをひばりさんは一見淡々と、しかし、深い説得力をもって歌いあげています。名曲であり、絶唱だと思います。
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