今日は野川を下流に向けて散歩。
2キロほど下った大町橋の下流で、流れの中に立っているアオサギを見かけました。
頭の後ろにあるはずの飾り羽が確認できなかったので、少し自信がないのですが、たぶん間違いないでしょう。首を伸ばすと、驚くほど背が高く見えます。
全部読み返したいのですが、目下の仕事に戻らねばなりません。残念。
2キロほど下った大町橋の下流で、流れの中に立っているアオサギを見かけました。
頭の後ろにあるはずの飾り羽が確認できなかったので、少し自信がないのですが、たぶん間違いないでしょう。首を伸ばすと、驚くほど背が高く見えます。
この鳥がとりわけ印象深いのは、アーシュラ・K・ル=グィンの中編「アオサギの眼」のせい。このタイトルでアオサギという名前を心に刻みつけました。
で、帰宅して本を取り出してみました。ヴァージニア・キッド編のアンソロジー『女の千年王国』(サンリオSF文庫、1980年1月刊)。
後にハヤカワ文庫の『世界の合言葉は森』にも収録されていますが、どうしても初めて接したこの本とセットで覚えています。他にはエリザベス・A・リンやジョーン・D・ヴィンジなどの作品が並ぶ。フェミニズムSFの初期作品集でした。
ル=グィンの作品に出てくる「アオサギ」は、実はアオサギではありません。惑星ヴィクトリアに棲む生物を地球人たちが、便宜上、「アオサギ」と呼んでいるだけ。
ちょっと「アオサギ」に関する部分を引用してみましょう(訳は小池美佐子さん)――
- アオサギは木と同じくらい長く生きてきたようだ。ひなや卵を見た人はいない。ときどき踊りをおどることがあるが、そのあと交尾するとしても、人目をしのび、大草原の夜の闇につつまれて行なうのだった。ひっそりと、ぎこちなく、それでいて優雅に、アオサギは木の根元の赤い葉の吹きだまりに巣を作った。浅瀬で水の中に住む生物を捜し、向こう岸の人間をまじまじと見た。丸く大きく透きとおった眼だった。
- アオサギは木と同じくらい長く生きてきたようだ。ひなや卵を見た人はいない。ときどき踊りをおどることがあるが、そのあと交尾するとしても、人目をしのび、大草原の夜の闇につつまれて行なうのだった。ひっそりと、ぎこちなく、それでいて優雅に、アオサギは木の根元の赤い葉の吹きだまりに巣を作った。浅瀬で水の中に住む生物を捜し、向こう岸の人間をまじまじと見た。丸く大きく透きとおった眼だった。
全部読み返したいのですが、目下の仕事に戻らねばなりません。残念。
アオサギは一時、かなり数が減っていたようですが、このところ増えてきているようですね。喜ばしいことです。が、野川のあたりではコサギやダイサギほどには見かけません。
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