惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

台風蟄居

2018-07-28 21:11:55 | 日記

 台風12号、当地ではすでに影響が薄れつつあります(午後8時半現在)。
 いちばんひどかったのは午後5時ぐらいでしたでしょうか。台風の中心が三宅島付近にあって、北東の風と雨が強かった。

 今回の台風で、個人的にいちばん心配だったのは、市民農園のヒマワリ。あまりにも背が高いので、強風で倒れてしまうと危惧しました。が、これくらいで済むとしたら、ひょっとすると無事かも。
 明朝、確認しなくては。

 一日、家にこもって読んでいたのは堺屋太一著『地上最大の行事 万国博覧会』(光文社新書)。
 1970年の大阪万博について書かれています。「はじめに」によれば――

 ……(前略)……この行事のはじまりから終わりまでに携わった人はきわめて少ない。その僅かな人々も、今はほとんどが故人である。
 だから、その発想から仕組み、国家的国際的承認、全体計画やシンボルの制定、膨大な数の催し物や娯楽、文化会議までのほとんどを、血と涙と汗をたらして実行した当事者として、正確な記録と記憶の記述を残したいと思った。

 私は小松左京さんが果たした役割についての客観的記述が読めるかと思ったのですが、この本には、万博と小松さんの関わりについてはまったく触れられていませんでした。砲兵工廠の関連で、小松さんがここを素材に『日本アパッチ族』を書いた、とあるのみ。残念。

 〈小説推理〉9月号が発売になりました。担当のSFレビューで次の4冊を取り上げています――

  • 大森望・日下三蔵編 『年刊日本SF傑作選 プロジェクト:シャーロック』 (創元SF文庫)
  • 洛田二十日 『ずっと喪』 (キノブックス)
  • 倉田タカシ 『うなぎばか』 (早川書房)
  • シルヴァン・ヌーヴェル 『巨神覚醒〈上・下〉』 (佐田千織訳、創元SF文庫)

 『プロジェクト:シャーロック』には17作品が収録されていますが、全部は紹介できないので、横田順彌「東京タワーの潜水夫」(10年ぶりのハチャハチャ小説)、伴名練「ホーリーアイアンメイデン」、八島游舷「天駆せよ法勝寺」などをビックアップ。



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