惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

とろいおっさん

2010-02-06 21:33:21 | SF
 昨夜は南青山のホテル・フロラシオン青山にて「第5回日本SF評論賞贈賞式」&「井口健二さんを励ます会」のカップリング企画。

 SF評論賞は次のとおり――

  • 優秀賞
    「世界内戦」とわずかな希望――伊藤計劃『虐殺器官』へ向き合うために / 岡和田晃
  • 選考委員特別賞
    文字のないSF――イスフェークを探して / 高槻真樹
 SF映画評論の井口さんとは学生時代以来お付き合いいただいている間柄。かの大伴昌司さんのもとで世界SFシンポジウムの事務局をやったという恐ろしいほど年季の入ったSF人であります。

 新しい才能と年季の入った才能と……。熱気溢れる会場で見回していると、SF界には面白い人が集まっているものだと、つくづく思いました。

 ところで、会場の様子をツイッターに画像で知らせてみようとケータイ電話を持参したのですが、ほとんど使ったことがないので、まあ何ともとろいこと。
 写真を撮るのに苦労し、コメントをつけるのに苦労する。もたもたしているうちに式はどんどん進行してしまい、追っかけることができません。
 使い慣れている若い友人が横から教えてくれるのですが、言われるとおりにできない。時代おくれのおっさんであることを実感しました。
 それでも苦労して送信した写真は――

 写真もヘタクソだなあ。デジカメで撮るともう少しましだと思うのですが。

 〈ナンクロメイト〉3月号発売中。担当している新刊紹介欄で次の3冊を取り上げています――

  • 川端裕人『算数宇宙の冒険 アリスメトリック!』(実業之日本社)
  • 林洋子『藤田嗣治 手しごとの家』(集英社新書ヴィジュアル版)
  • 横田順彌+清水義範+小佐田定雄『大笑い! 東海道は日本晴れ!!』(くもん出版)
 私は数学の本を読む(眺める)のは好きですが、数学はよくわかりません。『算数宇宙の冒険』もわかるような、わからないような感じがして。でも、もっとリーマン予想について読みたい気がしてきました。

朝青龍引退

2010-02-04 20:35:38 | スポーツ
 ずっと贔屓にしていたのですが、今回の問題はかばいきれなかったですね。横綱だからどうこうというより、力士が(良識ある人間が)してはならないことでした。

 贔屓の理由は、たぶん、彼が高知の高校(明徳義塾)出身だったこともあるかと思います。郷土の力士というか。

 1人でモンゴルから高知の高校にやって来て角界入り、横綱にまで上り詰めた。モンゴルから日本の角界への道を開いた人であり、1人横綱として大相撲を渾身で支えた時期もありました。
 やんちゃ過ぎるのが問題で、型破りだが闘争心の表れかと大目に見たかったのですが……。

 しかし、朝青龍が退いたからといって大相撲自体が改善されるわけでもありませんよね。三役に定着する日本人力士がおらず、いずれ大関横綱は外国人力士ばかりになってしまいそう。
 これは角界の問題なのか、それとも日本人全体の問題なのか。

 とりあえず、朝青龍関には「お疲れさま」と言いたい。同時に「もっと相撲を大切にできなかったの?」とも。
 これからどうするのかなあ。


雪の跡

2010-02-03 21:43:16 | 季節
 昨日の朝は久しぶりの雪景色でしたが、1日たって我が家の近所ではほとんど消えてしまいました。

 しかし、夕方、部活(ポッカール&ウオーキング)に出かけた稲城中央公園では、日陰にまだかなりの雪が残っていて、子どもたちが橇(というか、プラスチックの小舟のようなの)遊びに興じていました。
 ちょっとびっくりしたのは、積もった雪の上に、小学6年ぐらいの女の子が身を投げ出して、全身の跡を雪に刻もうとしていたこと。体の熱で少しずつ溶かしたのでしょうか、人体の形をした窪みが出来ていて、それを確認してはさらに同じところに寝転がって、跡をさらに深くしようとしていました。寒くないんですかね。服も濡れるだろうに。

Twilight1002 でも、やりたい気持ちもわかるような……。めったに雪を見ない所では、心躍るものがあるのですよね。

 写真(交差法で立体視してください)は雪の残った畑に生えた柿の木のシルエット。背景の空が面白いかなと思ったのですが……。


こいつぁー春から

2010-02-02 21:15:16 | 芸能ネタ
 目出度い話がどんどん進行していて、うれしい限り。
 家元の立川談志師匠から認められ今月1日に二ツ目となった我が友・立川三四楼くんが、来月18日(木)浅草5656会館ときわホールで昇進披露の会を開くというお知らせが来ました。

346 開けてみると、何とカラーのチラシが入っていました。びっくり。
 これまでの手書きコピーとはえらい違いだ。

 ゲストが凄い。直接の師匠である立川談四楼はもちろん、一門の談笑、談春という今をときめく実力派が一席演じるというのです。
 チケットはイープラスでネット販売中だそうですが、ゲスト目当ての人も多いでしょうから、急がないと手に入らなくなりそう(私は既に購入しました(^^)♪

 2月19日(金)午後7時からお江戸両国亭(墨田区両国4-30-4-101)で、トークライブ「宇宙を語る」という催し(入場料1000円:落語ではないそうです)をやるので、そこでなら本人から直接チケット購入も可なのだそうです。


『アバター』

2010-02-01 21:11:33 | 映画
 夕方、散歩から帰った後、冷たい雨になるべく濡れないよう、軒先に七厘を出して端材を燃やしました。あれこれ灰にしておきたいガラクタがあるのです。こんな日ならうってつけ。
 でも、燃やすのは化学製品とは無縁な木材のみ。たぶんこれなら害もほとんどないはず。

 で、火の世話をしながら、読売新聞の「アバターは反米・反軍映画」保守派いら立ちという記事について考えていました。

 映画を観ている時、私にとってはあまりにもわかりやすい、まっとうな対立構図なので、むしろ、その解決策としてゲリラ戦的な衝突しかないのかと、派手な戦闘シーンを楽しみながらも割りきれないものを感じたのでした。その気持ちは今も変わりません。
 しかし、悪役の企業や軍隊組織の描き方にアメリカ人(の一部)が居心地の悪さを感じるのなら、このシナリオには大きな意味があるといわざるを得ないのではないかと思ったのです。

 イラクやアフガンでのアメリカの戦闘について、保守派は正当性を傷つけられた主張しているようですが、それよりも私には、先進国が開発援助を名目に途上国を借金まみれにさせ、そこにある資源を我が物にしようとしていることを、この映画が告発していることは明白だと思えます。

 願わくば、ナヴィたちが勝利したことでカタルシスを覚え、地球の現実を忘れてしまうようなことがありませんように。