惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

3冠

2012-04-23 21:13:10 | SF
 第65回日本推理作家協会賞が決定、発表されました。
  • 長編および連作短編集部門……高野和明『ジェノサイド』(角川書店)
  • 短編部門……湊かなえ「望郷、海の星」(「オール読物」11年4月号)
  • 評論その他の部門……横田順彌『近代日本奇想小説史 明治篇』(ピラールプレス)
 横田さんの『近代日本奇想小説史 明治篇』は、これで第32回日本SF大賞特別賞・第24回大衆文学研究賞に続き、3つめの栄誉に輝きました。
 横田さん、おめでとうございます!

 横田さんの研究がなければ、過去に出版され、多く(とは限りませんが)の人に読まれていた本がそのまま塵となって消えてゆく運命にあったことを思えば、一連の受賞は当然かもしれません。とはいえ、まことにめでたい。

 身内の情報ですが、6月22日(金)午後7時より息子のピアノコンサートがあります。
 地元の「ちょうふ音楽祭2012」のプログラムのひとつで、入場料500円!

 演奏曲目は――ショパン:前奏曲(雨だれ)、ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番(月光)、シューベルト:即興曲D935-3、アルカン:イソップの饗宴。

 詳しくはこちらをご覧ください。
 (チケットは市内のプレイガイドのみでの販売のようです。遠方の方、ご連絡くだされば手配いたします)


紫華鬘

2012-04-22 20:52:47 | 草花
Murasakikeman1204 この時期、結構、目につくのがムラサキケマン。ケシ科の二年草です。
 色はくっきりしているのですが、花は下からどんどん古びてゆくので、すっきり咲いている時期があまりありません。枯れた花がくっついていると、古びた感じがしますよね。

 花びらは4枚。外側の2枚は上と下の唇のようです。後ろにながく突き出た部分――「距(きょ)」というそうです――までの全体で、なんだか口だけの生きもののように見えてきます。
 内側の2枚の花びらは、縦にくっついています。

 もっと白っぽい花もあります。最近、わりと多く見かけるようになってきたかな。


蛇苺

2012-04-20 20:45:43 | 草花
 曇って肌寒い天気が続いています。明日からはさらに下り坂だとか。
 せっかくトマトを植えたのに、早まったかも。

Hebiichigo1204 さて、写真はヘビイチゴ。個人的には勝手に「兎苺」と呼んでいるのですが、まだまだ世間では通用しないようです。花も実も可愛いのにねえ。

 バラ科の多年草。春の野原を鮮やかな黄色で彩ってくれます。
 花びらが落ちやすく、5枚そろってないことも多い。
 似たような花にキジムシロやミツバツチグリ、ヤブヘビイチゴがあります。


姫踊子草

2012-04-19 21:02:56 | 草花
 玄関脇にソーラーセンサーライトを取り付けています。小さな階段があるのでそこを照らすため。

 このライトがたまに、人がいない時に点灯していることがあるのです。
 「何でかなあ?」と、不思議に思っていたのですが、今日の夕方、原因がわかりました。

 猫です。
 私が玄関に入る前に、白黒の斑猫が玄関方向へ行くのを目撃。その後をついて行くと、センサーライトが点いていました。
 赤外線を感知するので、猫にも反応するのですね。敏感なものだと、感心しました。

Himeodoriko1204 今日の野の花はヒメオドリコソウ。シソ科オドリコソウ属の二年草。ヨーロッパからの外来種で、東京周辺に多いそうです。我が家の近所にもたくさん生えています。
 花は小さくて、幅3ミリ、高さ1センチぐらい。唇を突き出して開いた形で、虫がくるのを待っています。
 花だけ見ると、同じ仲間のホトケノザと良く似てますね。


胡瓜草

2012-04-18 20:49:43 | 草花
Kyuurigusa1204 今年も可愛く咲いています。見かけると撮らずにはいられません。

 ムラサキ科キュウリグサ属の一年草。春、道端や畦、草地などで直径2ミリぐらいの花を次々と開きます。大きな群落を作ることも多い。
 ヤマルリ草やワスレナグサの仲間です。

 花序の先がくるくると巻いているのも、面白いですね。タツノオトシゴが海藻に尾を巻きつけているのに似ています。ほどけながら、先に向かって花をつけてゆく。

 いつもいうことですが、なぜか私はこの花が大好き。「日本キュウリグサ愛好会」会長を宣言しようかしらん。
 ああ、でも、『胡瓜草』という歌集を出された花山多佳子さんがいらっしゃるのでした。花山さんの歌――

そらいろのかすかに見えゐし胡瓜草まぎれつつあり五月の草生に
 まだ4月ですけれど、確かにそんな花。