惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

植え付け

2020-04-25 21:37:17 | 市民農園

 今日はナス、パプリカ、シシトウ、つるなしインゲン、マリーゴールドの苗を植え付けました。

 ひとつのうねにごちゃごちゃと。
 風除けと保温の意味で、上には塩ビシートのトンネルを掛けました。ただし、温度が上がり過ぎるといけないので、両端は開けっ放しにしてあります。

 GoogliChrome の調子が悪くて(サイトがほとんど表示されない)、あれこれ修理を試みていたら、時間がなくなってしまいました。今日はこれだけ。
 (Chrome の不調は直りません)


〈つげ義春大全〉

2020-04-24 21:01:38 | 本と雑誌

 〈つげ義春大全〉(講談社)第1回配本。

 午後、駅前の真光書店から電話連絡があり、夕方、取りに出かけました。時短営業中の閉店時間間際とあってか、店内はかなりの混みよう。レジには5人ほどが列をつくっていました。ここも遮蔽カーテン設置。

 無事、受け取って帰宅。第1巻と16巻が同時刊行でした。

 第1巻には、1955年、つげさんが18歳で貸本マンガ家としてデビューした時の3作品――『白面夜叉』『涙の仇討』『愛の調べ』――を収録。『白面夜叉』と『涙の仇討』は時代もの、『愛の調べ』は少女マンガです。
 第16巻には「ねじ式」「もっきり屋の少女」「リアリズムの宿」など、代表的短編15作を収録。持つ手がわなわなと震えそうです。

 「ねじ式」が発表されたのは1968年春。マンガ雑誌〈ガロ〉の増刊「つげ義春特集号」でした。
 当時、私は高校2年生。〈ガロ〉は貸本屋で読んでいたと思います。増刊の知らせは、たぶん、借りた〈ガロ〉誌上で知ったはず。版元の青林堂に直接注文し、購入したのではなかったでしょうか。それ以前から、つげさんの作品は〈ガロ〉で読んでいたわけで、どうしても増刊号を入手したかったのです。同様にして「永島慎二特集号」も買ったように覚えています。

 あれからもう半世紀以上が経つのか……。
 〈大全〉は、これから毎月2冊ずつ配本される予定。マンガ以外のエッセイなども収録し、全22巻となります。


石楠花

2020-04-23 21:10:31 | 自然

 いくつもの思い出の中には、花にまつわるものも。
 この季節だとシャクナゲもそのひとつ。ひっそり咲くことも多いのですが、その割には大柄で、目立つ花なので、印象が強いのだと思います。

 山登りをしていて、何度も出会ったはず。でも、私にとっては我が家の玄関脇に植わっていたシャクナゲがいちばん思い出深い。

 今、住んでいる家は建売住宅だったのですが、庭木が充実していて、最初からいろいろな木が植わっていました。中でも、入口脇にあったシャクナゲは、春に赤い花をつけて目を愉しませてくれました。
 残念なことに枯れてしまって今ではなくなり(代わりに山椒が生えてます)、そのためシャクナゲの思い出は少し切ないものになってしまいました。

 写真は近所の植木畑に生えているシャクナゲ。

 こんなに大きくなるんですねえ。日当たりの良い、開けた場所のせいでしよう。多くは半日陰の場所に生えていて、もっと控え目な存在なのですが。
 こんなに開けっ広げで華やかな感じのシャクナゲは、そうそう見られないのではないでしょうか。


園芸シーズン到来

2020-04-22 21:03:48 | 市民農園

 気晴らしのために行楽地へ出かけたくなったりもしますが、それはやはり問題なわけで、その代わりに畑へ行けるのがとてもありがたい。
 今朝の市民農園です。

 冬からずっと閑散としていたのが、今日は何人もやって来て作業にいそしんでいました。夏野菜の苗を植える時期なのです。

 隣の畑の人に聞いた話では、苗を求めて農協の緑化センターへ行ったところ、番号札を渡され、順番に入場するようになっていたとのこと。混み合うのを怖れての入場制限です。
 私はすでにホームセンターで買った苗があり、あとは自分で育てているので、買いに出かける必要がありません。
 畑ではあまり接近することもなく、空気がこもるおそれもないので、まず心配はないでしょう。

 今日はトマト苗を植える畝を立てました。元肥を入れ、マルチを張って。
 植えるのは、もう少し先。まだ苗が育ちきってないのです。


SOC

2020-04-21 21:26:09 | 新型コロナウイルス

 古書店に注文してあった本が届きました。
 アーロン・アントノフスキー『健康の謎を解く――ストレス対処と健康保持のメカニズム』(山崎喜比古・吉井清子訳、有信堂 2001年)。

 昨今のストレスフルな状況をいかに乗りきるか。考えるほどに「SOC(Sense of Coherence)」が重要になる気がしてなりません。日本語にすると「首尾一貫感覚」。
 おもに保険・医療の分野で用いられている言葉のようで、ユダヤ系アメリカ人のアーロン・アントノフスキーという人が1980年前後から唱え始めた健康生成論の概念です。
 健康生成論とは、人が病気になる原因を考えるのではなく、不健康に陥らない原因を探ろうという、医学的、心理学的、社会学的アプローチ。

 戦前に生まれ、第二次大戦を生き抜き、戦後イスラエルにたどりついた婦人たちの健康状態を調べたアントノフスキーは、中でも、ナチスの収容所体験がある人と、そうでない人との違いに注目しました。そして、収容所体験のある人の7割が健康に問題を抱えていることを知ったのです。これは、そうでない人たちの5割という数字に比べ、かなり高い。やはり収容所体験は過酷で、後の人生にも影を落としていたのです。

 この事実を見たアントノフスキーは、しかし、逆に3割の収容所体験者たちが健康を保っていることが重要だと考え、何がそれを可能にしたのかを調べました。そしてSOCという概念にたどり着いたのです。

 SOC(Sense of Coherence:首尾一貫感覚)とは、彼女たちが抱いている「確信」の内容を3つにまとめたもので――

  • 把握可能感 : ものごとは説明がつくものだ
  • 処理可能感 : 出来事に対処できる
  • 有意味感 : 生きることには価値がある

 といった要素からなっています。

 以上の内容はウェブや概説記事で得たものですが、できれば元の論文に当たって勉強したい。

 普段なら図書館で借りて読むのですが、閉館中で借りることができない。というか、そもそも我が街の図書館にも隣町の図書館にもこの本はないのです。都立図書館にならありますが、いずれにせよ、すぐに読むことはできない。さいわい「日本の古本屋」さんで1冊だけヒットしたので注文しました。
 これから時間を見つけてじっくり読んでゆきたいと考えています。

 コロナ禍で先が見えない時代を乗り切るのに、収容所を生き延びた人たちの知恵はきっと役に立つはず。SOCを身につけるためには、私たちはどう考え、どう行動すればよいのか。それも考えてゆきたいと思っています。