11月5日(金曜日)の泊まりは吉奈(よしな)温泉の「さか屋」である。吉奈温泉には修善寺から湯ヶ島行のバスで25分程、吉奈温泉口で下車して宿屋の車を呼んだ。
吉奈温泉を選んだ特段の理由はないが、岡本太郎が長年愛顧にしたという「さか屋」http://www.yoshina-sakaya.co.jp/にちょっと興味を持ったからだ。
徳川家康の側室お万の方が愛顧にした吉奈温泉、盛時は25軒の宿屋が軒を連ねたそうだが、今は「さか屋」と「東府屋」の2軒しか残っていない。「さか屋」の従業員によると東府屋は倒産した後、新たな資本が入ったということだ。つまり昔のまま残っているのは「さか屋」のみである。やはり下田街道から横道にそれるという立地の悪さは大きなハンディなのだろうか?因みに「さか屋」の名前は昔酒屋をしていた名残りということ。東府屋は昔豆腐屋さんだったそうだ。
「さか屋」につくとまず「貸切の家族風呂に入れ」と強く勧められるので、夕食前にワイフと貸切風呂に入った。風邪気味のワイフは寝る前に風呂に入りたいと思っていたので少し当惑したということだが・・・・
この宿屋は浴室は多い。多すぎて迷うほどだ。湯の質は無色透明で匂いもしない。さらっとしたお湯である。晩ご飯には岡本太郎が愛好したというイノシシ肉、牛肉、豚肉の野菜たっぷり陶板焼きがメインででる。一泊二食付きで一人約1万5千円。女将さん、従業員が一生懸命サービスしようという熱意が伝わる宿ではあった。
11月6日土曜日は吉奈温泉からバスで修善寺駅に戻り、まず「虹の郷」http://www.nijinosato.com/に出かけた。虹の郷はイギリス村・カナダ村・日本庭園・匠の村などで構成されるテーマパークだ。修善寺駅からバスで20分ほどの高台にある。訪問するのは今回が初めてだ。
入り口にはイギリス村がある。インターネットの評判を見ると「模造品だ」という悪口もあるが、一日楽しく遊べたという好意的な感想もある。修善寺近辺を一通り回ったという人は足を伸ばしても良いだろう。
イギリス村から右手に向かうと「匠の村」があり、日本の伝統工芸をみることができた。
この写真はポップアートというフィルターをかけているので実際より赤が強くなっている。
写真は体験コーナーで挑戦者が作った手漉し紙を乾かしているところだ。この他陶器作りなどの体験コーナーもある。
「匠の村」からカナダ村に回ると、メイプルの木が紅葉していた。
カナダ村とイギリス村の間を小型の汽車が結んでいる。料金は400円と少し高い気がするが、家族連れで乗っている人はそこそこいた。
子供騙しというか大人も楽しむことができるメルヘンの世界というかは、意見の分かれるところだろう。
虹の郷を出てバスで修善寺温泉に向かう。修善寺温泉は虹の郷と修善寺駅の間にある。
まず修禅寺に行った。紅葉には少し早い。目についたのは本堂の額である。
明治の政治家・副島種臣が書いた額である。副島種臣については「明治三筆」の一人という紹介を行っている文章もあるが、三筆のメンバーには異説もあるようだ。
本堂脇のだるま像が面白い。
修禅寺は前に来たことがあったので、今まで行ったことがなかった源範頼の墓に足を伸ばした。範頼の墓が新しいのが少し変だが説明はなかった。
その後独鈷(とっこ)の湯を見てバス停に戻る。
この辺の景色は以前と余り変わっていないようだ。ただし廃業している宿屋が目についた。修善寺温泉も楽ではなさそうだ。
修善寺駅に戻り駅前で蕎麦を食べ我々は熱海に向かった。その話は次のブログで。