5月19日土曜日、小旅行の最後に猊鼻渓に遊びに行った。厳美渓のホテル・いつくし園からタクシーで15分2,600円強で平泉駅に到着。午前9時の猊鼻渓行きのバスに乗る。このバスに乗るためにはホテル送迎バスは使えず、タクシー利用しか交通手段がない。猊鼻渓行きのバスの乗客はワイフと二人だけだ。公共交通機関の便が悪いから利用者が少ないのか、利用者が少ないから便が悪いのかね、などとワイフと推論を重ねている内に猊鼻渓に到着。9時半。臨時の遊覧船に飛び乗った。
実は旅に出るまで猊鼻渓のことはよく知らなかった。今旅行記を書きながら、猊鼻渓の「猊」は獅子の意味だということを知るという有様だ。
遊覧船の船頭さんによると、猊鼻=獅子の鼻の名前の由来となったのは、観光ルートの終点にある岩壁の一部に獅子の鼻に似た岩があるからだ。写真ではわかりにくいが中央右側の茶色っぽい色をしたところが獅子の鼻だ。
猊鼻渓の舟遊びは京都の保津川降りなどと違い、激流を降るのではなく、堰堤上部の非常に緩やかな渓流を一人の船頭さんが竿一本で操る船で上り下りするというものだ。
左右の岩壁にはもっともらしい名前が付けられているが省略する。
旅人は穏やかな船に身を任せ、太古の昔は海だったというこの一帯の景色を味わうのが良い。
11時少し前に舟遊びは終了。ただし公共の乗り物は12時近くまでなし。11時59分の大船渡線に乗って一関に向かった。写真は駅の手前、猊鼻渓のある砂鉄川にかかる鉄橋だ。