金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
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トランプ人気が衰えないのは、政策よりもレトリックへの共感?

2016年03月25日 | 国際・政治

米共和党の有力大統領候補ドナルド・トランプの人気が衰えない。

最近のギャラップ調査によると共和党支持者の中でトランプに好意を持つ人は55%で持たない人41%を上回っている。

トランプの最近の発言を見ると「テロリストへの尋問で水責め以上の強行な手段を取るべきだ」とか「ISに対して戦術核兵器を使う可能性を排除しない」などと過激な発言が一層高まっている。「水責め」については違法という指摘を受けて、撤回したという話もあるが・・・

トランプの乱暴な主張を果たして多くの人が支持していると考えるべきなのだろうか?

この点について私は多くの人は彼の主張そのものまでは支持していないと考えている。

彼が言っていることはレトリックrhetoric(誠実さも意味もない誇張)だが、威勢の良いところを支持しているという人が多いのではないか?と

考えている(正確にいうと「と思いたいと考えている」)

もっともレトリックとはいえ、人種差別的発言や人権侵害的発言が許容されている大統領予備選挙を見ると昔住んでいた米国とはずいぶん違うな、と感じる。その頃の米国には「本音はそうだとしても、言ってはいけないこと」というものが世の中にはあった。

「言ってはいけないことは言わない」というのが、中産階級の常識だったとすれば、その中産階級が少なくなったため、歯止めが効かなくなったということだろうか・・・

 

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