昨日(1月17日金曜日)米国株は大幅に上昇した。週明けの1月20日にはトランプ大統領の就任式が行われる。年初は下落していた相場は、今週発表された物価統計がインフレ鈍化の兆候を示唆したことを受け、大幅に上昇し今のところ今月の成績はプラスに転じている。
年初来のパフォーマンスは、S&P500が1.96%、ダウが2.22%,ナスダックが1.65%のプラスだ。
今週の株価上昇についてCNBCの記事は次のようにコメントしている。
Those gains come after investors received back-to-back reports showing inflationary pressures softening somewhat.
「株価上昇は投資家がインフレ圧力が減じているという連続的なレポートを受け取ったあとに起きている」という意味だ。
Back to back reportという表現は日本でもプロジェクト・マネジメントなどでは使われるようだが、それほど一般的ではない。「プロジェクトの進捗を把握し、必要な調整を行うために連続的な報告」という意味だ。
ここでは今週発表された米国の卸売物価指数統計や消費者物価指数統計の報告が、連銀のインフレ抑制というプロジェクトの進捗状況を反映しているという意味で、back to back reportという表現を使ったのだ。
ところで今週の株高は昨年11月の大統領選挙後の株高以降で最高のものだった。単純に考えるとトランプ大統領の減税案など景気促進政策を歓迎しているとも取れる。しかしトランプ大統領が関税引き上げを実施すると景気が減速する可能性が高い。
こう考えると今年の株価見通しはまだまだ不透明と言わざるを得ないだろう。
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