金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

専門家も奨めるTake some money off

2024年09月10日 | 投資
 先週売り叩かれた米国株は、昨日月曜日は反発した。ダウ、S&P500、ナスダックとも1.2%ほど上昇した。連銀が今月のFOMCで利下げする可能性が高く、減速する経済を支援するという思惑から投資家の押し目買いが入ったのだ。
 だがここで底入れしたという見方は少ないだろう。
 CNBCにDouglas C. Lane & Associatesのマネージング・パートナーの「先週売られ過ぎたので、少し短期的な反発はあると思う。しかし市場はインフレがどうなるかとか経済が(長期的に)どうなるかより、どのように経済を繰りまわしていくかということに非常に注目している。不確実性が高まった時最初にやることは、take some money offだ。特に今年は非常に運用で良い成績をおさめているのだから」
 Take some money offから思い出すのが、take chips off the tableというイディオムだ。これはポーカーなどのギャンブルで儲けたチップを現金化するという意味だ。
 つまり今年の前半しっかり儲けたのだから、利益を少し現金化して様子を見ていたらどうですか?というアドバイスだ。
 どれくらい現金化しておけばよいか?は人それぞれだが、現金比率を高めておいて、急な支出に備えたり、更に株価が下落した時、底値買いをする資金を作っておくことは良いことだろう。
 もっともそんな人が多いと相場は反発しない。9月は相場が軟調だということを多くの人が知っているから、相場が反発するのはもう少し先のようだ。
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スマートフォンの写真の方がデジカメの写真より美しい一つの理由

2024年09月10日 | 写真
 重たいデジカメを持って行って撮った写真が、スマートフォンで撮った写真より見栄えが悪くがっかりした、という経験をお持ちの人もいると思います。
 なぜスマートフォンの写真の方がデジカメの写真より見栄えが良いのか?ということについては幾つか理由があります。その一つはスマートフォンカメラでは、自動的にHDR撮影を行っていることがあげられます。
 まず2つの写真を見てください。
 上の写真はデジカメで槍ヶ岳に明るさを合わせて撮影した写真で、下部の木々が暗く写っています。

次の写真はデジカメのHDR機能(オプション)を使って撮影した写真です。
槍ヶ岳から鏡池まではっきり写り、人の眼で見た景色に近い写真となっています。
スマートフォンもデジカメも人の眼より、認識できる明暗差が狭いのです。ですから明るい部分に露出を合わせると暗い部分が黒くなり、黒い部分に露出を合わせると明るい部分が白く飛んでしまいます。
 この問題を解決するのが、HDR撮影です。これは一度のシャッターで複数の露出補正を行った写真を撮り、カメラの中で自動合成する技術です。
 少し高級なデジカメは、この機能を選択して使うことができますが、スマートフォンの場合は、自動的にHDR撮影を行っていることが多いと多いと思います。
 だからスマートフォンの写真の方が、デジカメの写真より人の眼でみた景色に近い写真を撮ることができる場合があるということですね。
 その他にスマートフォンはノイズリダクションなどの処理をAIの力を利用して行っていますから、デジカメより見栄えの良い写真を簡単に生み出すことができるようです。
 スマートフォン恐るべし、AI恐るべしですね(笑)
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