先週売り叩かれた米国株は、昨日月曜日は反発した。ダウ、S&P500、ナスダックとも1.2%ほど上昇した。連銀が今月のFOMCで利下げする可能性が高く、減速する経済を支援するという思惑から投資家の押し目買いが入ったのだ。
だがここで底入れしたという見方は少ないだろう。
CNBCにDouglas C. Lane & Associatesのマネージング・パートナーの「先週売られ過ぎたので、少し短期的な反発はあると思う。しかし市場はインフレがどうなるかとか経済が(長期的に)どうなるかより、どのように経済を繰りまわしていくかということに非常に注目している。不確実性が高まった時最初にやることは、take some money offだ。特に今年は非常に運用で良い成績をおさめているのだから」
Take some money offから思い出すのが、take chips off the tableというイディオムだ。これはポーカーなどのギャンブルで儲けたチップを現金化するという意味だ。
つまり今年の前半しっかり儲けたのだから、利益を少し現金化して様子を見ていたらどうですか?というアドバイスだ。
どれくらい現金化しておけばよいか?は人それぞれだが、現金比率を高めておいて、急な支出に備えたり、更に株価が下落した時、底値買いをする資金を作っておくことは良いことだろう。
もっともそんな人が多いと相場は反発しない。9月は相場が軟調だということを多くの人が知っているから、相場が反発するのはもう少し先のようだ。