昨日、今日とあわただしく高知へ帰っておりました。
空家とはいえ、実家があると何かと用が出来るものです。3件ばかりまとめて処理。
空家とはいえ、実家があると何かと用が出来るものです。3件ばかりまとめて処理。
今回の帰郷の圧巻はホタル。あれほどのホタルの乱舞を見たのは生れて初めてです。
ホタルの話が出たのは、昨夜、父方の従兄姉たちや伯父・叔母らと田舎流の宴会をやっている最中のこと。風流の達人である従兄が「そういえば、今晩あたり、あそこのホタルがええかもしれん」と、数多くのホタルが飛ぶ場所が町内の山あいにあることを言い出したのです。その話を聞いた、もうすぐ91歳になるというのにかくしゃくとしている伯父が「そりゃあ、ぜひ見ちょかんといかん」と話にのり、闇がようやく深くなる午後8時過ぎでしたでしょうか、タクシーに乗り込み、仁淀川支流の谷間に繰り込んだのでした。
渓流というほどには山深くありません。里外れの山裾に入り込んだかというような地点。橋の上や土手から流れを見下ろすと、闇の底から湧き出すように無数のホタルが舞っているのです。すぐそばまで飛んでくるホタルは、手でつかめるほど。さらに高く舞い上がったやつも黒い山肌をバックにピカ~リ、ピカ~リと緑黄色の淡い光を点滅させています。
いったい全部で何百いるのか、何千いるのか。数はわかりませんが、幼い頃よく見たホタルもこれほどの数ではありませんでした。酔眼のせいもあって、まさに夢幻の世界に遊ぶような気分。
いやあ、贅沢をしました。日本有数のホタルの穴場かもしれません。
申し訳ありませんが、写真もムービーも失敗でした。あんなにはっきり見えるのに、ホタルの光は弱いんですねぇ。この目で見て楽しむための贈りものかもしれません。