立秋。暑い。
夕方、ポッカールを背負って野川公園まで出かけたのですが、野川沿いのサイクリング道路を走る時から、前方、多摩丘陵方面に黒い雲がむらがり、時折り、ピカッと稲光がしている様子。
「これは降るな」と思いましたが、それが何時になるかわかりません。できればトレーニング(というか、お遊び)が終わってからにして欲しい。
しかし、願いも空しく小さな坂を3回ほど上り下りしたあたりで、大粒の雨が。慌てて、四阿の屋根の下に駆け込みました。
そこでは小さな黒い犬を連れたオジさんと一緒でした。オジさんは私のポッカールを指差して「何ですか、それ?」。
私は説明をし、今度はオジさんの連れた犬のことを尋ねました。ネコと同じくらいの大きさですが、黒くて短い毛が生えた精悍な体つき。足は細くて長く、大きめの耳がピンと立っています。
「トイ・マンチェスター・テリアといって、イギリス人がネズミ猟のために作りだしたらしいんです」とオジさん。
ふ~ん、イギリス人はどんな遊びにも力を入れるんだ。
などとポツリポツリと話をしているうちに、雨は少し小止みに。雨具がないらしいオジさんを残し、私は雨合羽を着て、帰宅の途につきました。
雨宿りは、割と好き。一人でもいいし、連れがあってもいい。時間を持て余す感じがいいんですよね。ふだんとは違う気分になれます。