惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

井上ひさしさん

2010-04-11 21:00:20 | ひと
 井上ひさしさん逝く。享年75。

 最初にお名前を知ったのは、テレビの連続人形劇「ひょっこりひょうたん島」の脚本家として。中学生の頃、これを見たくて必死で家に帰った思い出があります。汽車通だったので、大変だったのです。
 私が大学に入った頃には、舞台劇の脚本家として活躍され、『日本人のへそ』や『表裏源内蛙合戦』は戯曲としてはよく売れてたのではなかったでしょうか。

 最初の小説『ブンとフン』は、朝日ソノラマの石井進さんが口説き落として書かせたものだと聞きました。あれがなければ、もしかしたら小説家としての仕事はずっと遅れていたかもしれません。
 『吉里吉里人』で日本SF大賞受賞。日本の小説の幅をぐんと広げてくれました。また『私家版日本語文法』などの、楽しくてためになるエッセイ集も忘れられません。

 井上さんのユーモアと批判精神にはずいぶん助けられてきたように思います。ご冥福をお祈りします。