惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

ヨコジュン復活

2011-01-23 21:11:13 | SF
 昨日の土曜日。予定どおり、午後2時から渋谷は大向区民会館にてSFファン交流会に出席しました。大森望さん、日下三蔵さんとともに2010年国内SFを回顧。
 確かな収穫のあった年だったと思います。特に、〈SFマガジン〉2月号が50周年記念で大々的な国内作家特集を組んだのと、アンソロジーが多発されたので短編が充実していました。
 個人的には、大森望さんによる講談社BOXに関するレクチャーがためになりました。それと、作った長編リストから重要な作品が洩れていたのを反省。

 午後5時でSFファン交流会がお開きになるとすぐ、日下三蔵さん、会場に来ていた立川三四楼さんとともに神保町に移動。東京堂書店でおこなわれていた「『近代日本奇想小説史』刊行記念トークイベント」に20分遅れですべりこみました。

 この催し、最初は北原尚彦さんと長山靖生さんの対談が予定されていたのですが、直前になって著者・横田順彌さんも参加というアナウンスがありました。しかし、体調のこともあるので、蓋を開けてみるまではどうか……と心配していましたが、大丈夫。横田さんはちゃんと出席され、北原さん長山さんと軽妙なやりとりをなさっていました。こうして公の場で横田さんが話すのは何年ぶりのことやら……。

 「この本の出版は最初の本と同じくらいうれしい」という発言が印象的。「内容にはちょっと自信があります」という言葉はとてつもなく重く響いてきました。
 前にも書きましたが、明治以降の日本の出版物に興味がある人には必携・必読の書だと思います。ピラールプレス発行、定価12600円。