惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

2月2日

2011-02-04 20:57:25 | SF
 今日(4日)は立春。暦どおりの暖かい一日となりました。
 夕方、庭に七厘を据えてサンマを焼いたのですが、まるで寒いと思いませんでした。だんだん春がやってくる♪

 報告が遅れましたが、一昨日(2日)には港区のホテル・フロラシオン青山で「第6回日本SF評論賞贈賞式」と「増田まもるさんにあやかる会」の合同の催しが開かれました(日本SF作家クラブ主催)。

 今回のSF評論賞受賞者は次のお2人――

  • 優秀賞
      「玲音の予感――『serial experimenst lain』の描く未来」 関竜司
  • 選考委員特別賞
      「『高い城の男』――ウクロニーと『易教』」 藤元登四郎
 関さんの評論はアニメ『lain』をテーマとしたもの。「現代アートに物語を取り戻そうとする試みが『lain』」という関さんの言葉に、強く興味をかきたてられました。
 藤元さんの評論はフィリップ・K・ディックの名作『高い城』に関するもの。「ウクロニー」は「架空世界」のことだったかな?(記憶が……)
 これまでずっとディック作品を論じてこの賞に挑戦してきた藤元さんは精神科医という立場を生かし、飄々とした受賞の言葉を述べて会場を沸かせました。

 あわせて行われた「増田まもるさんにあやかる会」は、翻訳家・増田まもるさんの業績を讃え、さらなる活躍を祈ると同時に、お福わけにもあやかろうというもの。
Masudaothers1102 バラード『千年紀の民』とマコーマック『ミステリウム』の2作をほぼ同時に刊行した増田さんは、ご本人いわく「目下、絶好調!」。にこやかに場を盛り上げて、本当に何かあやかれそうに思えました。

 写真は会もそろそろ終了という頃の壇上。
 右から関竜司さん、藤元登四郎さん、増田まもるさん、井上雅彦さん(SF作家クラブ事務局長)。