惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

ネット政変

2011-02-13 20:27:10 | 日記・エッセイ・コラム
 チュニジアに続き、エジプトでも大統領がその座を追われました。
 明確な革命指導者がいないという点でも共通した政変ですね。
 インターネットによって各個人の態度や意見の表明が容易になり、民意が盛り上がったのが原因といって間違いないようです。先行きが予断を許さないとはいえ、凄い時代になりました。

 ソ連・東欧の独裁政権が相継いで倒れた時にも、インターネットによる情報の自由化が背景にあるといわれました(あの時も必ずしも強力な革命指導者がいたわけではなかった)。
 で、今回はツイッターやフェイスブックによって大勢の意思が共有されたことが大きな要因となった。

 民主主義は大衆が接するメディアに依存するといってもいいのかもしれません。17世紀なかば以降、西欧諸国で新聞や雑誌が流通するようになったことが「ペンは剣よりも強し」という言葉を生んだのでしょう。
 観測装置の発達が科学の発達を促すように、社会的なメディアの発展が政治の民主化を促進する。ネットの発達がとどまることがない今、独裁的な政治体制の運命がはっきりと見えてきたように思います。民主主義そのものも進化してゆかなくては。