録画してあったNHK・BS「100年インタビュー 北島三郎」を見ました。昨年12月30日に放映されたもの。
デビューまでのいきさつや歌に対する想いを、NHKホールのステージ上に設けられたセットで、84歳の北島さんが語ったもの。聞き手は小田切千アナウンサー。
歌手人生をかなり簡略化してはありましたが、人柄や歌への想いが伝わって来る良い番組でした。
私が北島三郎という歌手を強く意識したのは「函館の女」を聞いた時だったと思います。もちろんそれまでにも存在は知っていました。「夢であいましょう」で作られた「帰ろかな」は大好きだった。
「函館の女」で驚いたのは、そのリズム感。軽快なアレンジにのせて伸びやかに歌うのを聞き、「これは日本のリズム&ブルースだ」と思ったことでした。
それを裏付けることになるかと思いますが、インタビューで北島さんは、ふだん聞くのは「民謡はもちろんのこととして、ジャズ」とおっしゃってました。
ジャズとはいっても、内容をうかがうと、むしろアメリカ黒人のゴスペルといった方がいいように感じました。ゴスペルの魂と黒人音楽のリズムに通じるものが、彼の歌にはあるのですね。
そして、もうひとつ印象に残ったのは「景色が見えるように歌う」ということ。共感を呼び覚ますあの歌声が、私たちの眼前に感動的な景色を浮かび上がらせてくれるのですね。
夕暮れ散歩なので、眺める景色も夜の気配が濃くなります。
これは野川を1.5キロほど下ったあたりの光景。
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