朝から締切原稿に取り組んでいて、午後3時ぐらいに書き終え、メールで送稿。
その後、いつもより早めに散歩に出ました。
締切は終えたし、天気は良くて暖かいし、コロナの感染者数も少なくなり始めたようだしということで、気分よく歩けました。
いつものようにハケの坂道を上って中央自動車道を越え、植物公園の裏へ。関連施設に「植物多様性センター」があり、好きな場所なのですが、2月8日までは休園。中へ入れません。
ぐるっと回って植物公園の駐車場から、東の空高くに月を見ました。
月齢12ぐらいの「昼の月」。
「昼の月」というと、必ず思い出すのが美空ひばりさんの「越後獅子の唄」(詞:西条八十、曲:万城目正)。
2番の歌詞に「空見上げれば、泣いているよな昼の月」というところがあるのです。
これ、泣いているのは月ではなくて、本当は、見上げている獅子舞いの子どもなんですね。
芸がまずいと親方に撥でぶたれ、泣き顔を見せたくなくて、上を向いているのです。想像するとこちらまで泣きそうになります。
美空ひばりには好きな歌がたくさんありますが、「越後獅子の唄」はその中でも1、2を争う愛唱歌。
他には「あの丘越えて」、「港町十三番地」、「東京キッド」、「悲しき口笛」、「りんご追分」……書き切れませんねぇ。
話を「越後獅子の唄」にもどすと、これを聞いたのは大学生になってから。個人的に、美空ひばり再発見のきっかけとなった曲です。
「柔」とか「真っ赤な太陽」とか、時流を追いかけた頃の彼女の歌は、好きじゃなかった。少女時代と晩年とが、私にとっての美空ひばりといえるでしょうか。