閻魔蟋蟀

　たぶんエンマコオロギのメス。漢字で書くと凄いイメージですね。

　写されるのがイヤだったのか、カメラを向けるとそっぽを向いてしまいます。
　回り込んで無理矢理、撮りました。

　お腹がとても大きい。卵を産みたいのでしょう。
　後ろに突き出た槍のような産卵管が見事です。

　〈ナンクロメイト〉11月号発売中。担当の新刊紹介欄で次の３冊を取り上げています――

• 田澤拓也『無用の達人　山崎方代』（角川ソフィア文庫）
• ジェイムズ・Ｆ・デイヴィッド『時限捜査』（公手成幸訳、創元推理文庫）
• 水野仁輔『ニッポン　カレー大全』（小学館）

　『無用の達人』は文庫化を期に。方代の短歌を３首、引いておきます。

ゆくところ迄ゆく覚悟あり夜おそくけものの皮にしめりをくるる

あきらめは天辺の禿のみならず屋台の隅で飲んでいる

こんなところに釘が一本打たれいていじればほとりと落ちてしもうた