暑かった。最高気温 30.4℃(隣町アメダス)。
扇風機をブンブン回して仕事してました。電気を喰いますが、我が家のソーラーパネルで発電したものなので何となく気が楽。地球温暖化には抵抗したい。
夕食後の演芸タイムは新作落語。四代目柳亭痴楽師匠の「痴楽つづり方狂室・恋愛編」。
スタジオ録音盤で、七五調の「つづり方」10編が入っています。
これもラジオで聴いて大喜びしてました。
家の人に「聞かなかった?」と訊くと、「聞かない」。
逆に「そんなものを喜んでたなんて変な子どもだったのね」と言われました。
言葉遊びの楽しさを教えてもらう、良い勉強だったと思うんだけどなあ。
「恋の山手線」が有名ですね。「ニッポリ笑ったあのえくぼ、タバタを売っても命懸け」と、内回りで駅名を読み込んでゆきます。新しく西日暮里駅ができると、きちんと改訂していたのは立派。このつづり方に限らず、どれも時代の変化に応じて手直ししていたといいます。星新一先生のような落語家さんだったのですね。
高座では開口一番、「破壊された顔の所有者」と言ってました。確かに、ダイナミックな造作の顔でしたね。それでいて「柳亭痴楽はイイ男、鶴田浩二や錦之助、あれよりずっとイイ男」なんてやってました。交通事故で亡くなった爆笑王・三遊亭歌笑の盟友で、こうしたネタは彼の影響のもとにあるようです。
飼い犬ばかり可愛がるので、弟子の小痴楽(後の春風亭梅橋)が、
「犬と弟子の私とどっちが大事なんです?」
と言ったところ、
「馬鹿野郎、そんな事ぁ当たり前(めえ)だ、犬の方が大事にきまってらぁ。犬は俺が好きで飼ってるが、お前は手前ェで勝手に来ただけだ」
と答えた、と談志師匠が書き残しています(『談志楽屋噺』白夜書房、1987)。
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