曇ったり、にわか雨が降りそうだったり(近在ではかなり降ったみたい)、不安定なお天気でしたが、晴れている時間もかなりありました。
最高気温 30.6℃(隣町アメダス)。ということで、夕方には市民プールへ。常連さんとワイワイやりながら、600メートル。
「マイクロバイオーム」あるいは「細菌叢」というのは、人体に棲みついている微生物の生態系のこと。これが面白くて、このところ、少しずつ勉強しようとしています。
とりあえずの教科書は〈日経サイエンス〉2012年10月号(特集:マイクロバイオーム)。
「人体にはヒトの細胞の10倍もの数の細菌がいる」と、ここには書いてあります。当時、人体の細胞数は60兆といわれてましたから(今は37兆という数字も出ているようです)、約600兆の細菌がいることになります。しかし、その数や構成生物の種類は人によって大きく異なり、誰一人として同じマイクロバイオームをもつ者はいないそうです。
先日、観たテレビ(NHK・BS世界のドキュメンタリー)には、各人の「おへその生物多様性」を調べている科学者が登場していましたが、おへそのマイクロバイオームもまた、人によってまったく異なるとか(種類と数が多いほど健康だといってました)。
かつて、細菌は、ヒトにとって有害なものと考えられ、SFでも無菌状態で健康を保つといった設定があったように思います。しかし、研究が進むにつれ、それはとんでもない誤解で、人間は微生物に助けられて生きているといってもいいことがわかってきました。胃に潰瘍をつくるので有害視されてきたピロリ菌ですら、有用な側面があるかもしれないといいます。
問題は、住環境や即生活の変化、抗生物質の多用などで、有用な細菌が死滅してしまっているかもしれないこと。肥満の増加にもこのことが原因していると考える研究者もいるそうです。
逆に考えれば、細菌をうまく利用することで、人間の能力を拡大することも可能かも。新しい形の共生にもとづく人類の未来――考えてみる価値はありそうです。
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