フォルクスワーゲン社がディーゼル車の排気ガスで不正を働いていた問題。アメリカ合衆国の環境保護局(EPA)が、8日に、不正なプログラムが搭載されていると発表したことで発覚したのですが、EPAはどのようしてこれを知ったのか。それが気になっていました。
通常の検査でわかるのか、それとも、内部通報があったのか、などと思いを巡らせていたのですが、今日の報道(毎日、朝日、時事など)で、経緯がおおむね明らかになりました。
発端は2年前の2013年、自動車や飛行機の排気ガスが環境に与える影響を監視している欧州のNPО ICCT が欧米メーカーのディーゼル車の排気ガス調査を、米国ウェストヴァージニア大学の研究チームに依頼したこと。調査でフォルクスワーゲンの数値が異常だったため、昨年5月、このチームがEPAに報告したことから、EPAは調査を進めていたらしい。
あまりにも異常な数値だったので、研究チームは当のフォルクスワーゲン社とも原因を協議していたといいます。それ以降、会社はどのような対策をとっていたのか、またまた気になるところです。
最近、勉強しているマイクロバイオーム。関連する記事が朝日新聞朝刊に載っていました。
といっても、人間ではなく、ライチョウ。
上野動物園でライチョウの人工繁殖を試みていたところ、巣から卵をとってきて孵化させたライチョウの雛5羽がすべて死んでしまったことは知っていました。その原因が腸内細菌なのかもしれないというのです。
ライチョウの雛は、野生状態では、巣の中の親の糞を食べて、親から腸内細菌を受け継ぐのだそうです。しかし、人工孵化だとそれができない。そのため、腸の消化吸収作用がうまく働かず、孵ってしばらくしてから死んでしまったのではないかと考えられるとか。
人間でも帝王切開で生まれた赤ん坊は、産道で得るはずの母親の細菌がもらえず、不具合が起こる可能性が指摘されているらしい。そのため、わざわざ母親の細菌を与える処置を行っている医療機関もあるといいます。
地球の生きもの、実は、細菌との共生関係を深めながら進化してきたのかもしれません。
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