野川沿いの遊歩道を歩いていたら、フェンスの隙間から蔓を伸ばしたセンニンソウが白い花を咲かせていました。
キンポウゲ科のつる性半低木。
実は、気づいたのは、花よりも香りが先でした。ジャスミンに似た甘い香り。ただし、そんなに強い香りではありません。
「いい匂いがするな」と思って、見まわしたら、足元に花が咲いていた、という次第。
毎日のように歩く場所なのに、昨年までは見た記憶がない。たぶん種が飛んできて、岸で芽生えたのでしょう。
花が終わると花柱は長く伸び、白くて長い毛をつけるそうです。それが仙人の髭のようだということで、「仙人草」と名付けられたとか。今度、よく見てみます。
夕食後の演芸タイム、今日は、これまた大贔屓の立川談志師匠、「西鶴一代記」。師匠が書き下ろした評伝のような噺(ストーリーがないこのような噺を「地噺」というそうです)。
どこまでがマクラで、どれが本筋で、どれが脱線のクスグリなのか、よくわからないままに井原西鶴の一生が語られます。松尾芭蕉や近松門左衛門も登場し、当時の文化状況や生活なども織り交ぜながら、当時の人のあり様を伝える自在な語り口。比較して現代の世相も照らし合わせるので、話はあっちへ行ったり、こっちへ行ったり。それが混乱しているふうでもなく、ひとまとまりの批評になっているところが師匠の凄いところ。
聞きようによっては、ずいぶん横柄なことを言っているのですが、録音は昭和41年、立川談志30歳の時なんですね。早熟な天才でした。
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