惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

山桜

2020-10-05 21:03:30 | 自然

 夕方、例によってハケから深大寺のあたりを散歩。
 どこを歩いても金木犀の甘い香りがして、良い気分になります。なんでこの花はこんなに甘ったるい匂いなんだろうと思うほど。

 カニ山の北側広場。中央自動車道をくぐった小さな空間ですが、この隅に山桜の木があります。
 今日、そばに行ってみると花が咲いていました。

 最近はこの季節に咲く十月桜もあちこちにありますが、この木はまごうことなき山桜。今年の春もきれいな花をつけていました。

 気候のせいか、害虫にやられたのか、葉が一度、全部落ちてしまったようです。
 で、葉が芽吹くと同時に花も咲かせたということなのでしょう。

 花びらの形が、ふつうと違って、とんがっています。異常な時期なので、異常な形になってしまったということなのでしょうか。つぼみの育ち方が通常と違ってしまったのかもしれません。

 花は多くなく、ちらほらという感じ。
 でも、暗い夕暮れの広場の、この一画だけがほんのり明るくなっていました。

 〈ナンクロメイト〉11月号発売中。担当の新刊紹介欄で次の3冊を取り上げています――

  • 高山羽根子 『首里の馬』 (新潮社)
  • 遠藤耕太郎 『万葉集の起源 東アジアに息づく抒情の系譜』 (中公新書)
  • 島泰三 『魚食の人類史 出アフリカから日本列島へ』 (NHKブックス)

『万葉集の起源』は中国少数民族が伝承する歌垣と日本古代の歌とを関連づけ、万葉時代の人々の心を浮き彫りにします。
 短歌は(その他の歌も)、もともとは声に出して歌われるものだったんですよねぇ。メロディーを復元することはできないのでしょうか。



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