惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

私小説としてのSF

2008-03-25 20:41:17 | 本と雑誌
 ディレイニーの『アインシュタイン交点』の話ではありません。光瀬龍さんの『百億の昼と千億の夜』のこと。

 〈SFマガジン〉5月号の巻頭に掲載されている宮野由梨香「阿修羅王は、なぜ少女か」を読みました。第3回日本SF評論賞受賞作。受賞時のタイトルは「光瀬龍『百億の昼と千億の夜』小論 旧ハヤカワ文庫版「あとがきにかえて」の謎」でした。

 面白い。『百億の昼と千億の夜』を光瀬さんの私小説として読むことにより、ペンネームの由来や恋愛、結婚事情などを絡めた光瀬さんの秘密――というか、人生に対する複雑な姿勢が読み解かれる。なぜこの作品が女性読者に大事にされるのかも、なんとなく分かってきます。
 こういう文章を読むと、光瀬SFを無性に読み返したくなりますねえ。

 先日は『小松左京自伝』(日本経済新聞社)を読んで、小松SFを読み返したくなった。その前は『星新一 一〇〇一話をつくった人』(新潮社)で星さんのショートショートを読み返したくなった。日本SFにおける、小説と評論の新しい関係が始まったような気がします。


陣取り合戦

2008-03-24 20:48:59 | インポート
 昨日、今日とかなり集中して仕事。締め切り遅れの原稿はなんとか片付きました。

 ただ、庭の枝で繰り広げられている戦いが気になるんですよね。

Suzume0803  シジュウカラが巣作りを始めた巣箱に、スズメのカップルが多大な興味を示しているのです。昨日の朝から、時折りやってきては、巣箱の穴から頭を突っ込んでいます。穴の直径は30ミリで、体を入れるには窮屈らしく、中へは入りません。それでも、写真でご覧いただけるように、巣箱の前に陣取り、じっと動かずにいたりします。
 シジュウカラにとっては気が気でない様子。周囲の枝から枝へ飛び移っては、けたたましく鳴き声を上げています。

 昨日、スズメたちはいったん諦めたように見えたのですが、今日、雨が小止みになるとまたやって来て、同じことの繰り返し。シジュウカラがうんざりして巣を放棄しないかと心配しています。


巣作り開始?

2008-03-22 20:10:34 | 野鳥
Sakura0803a  東京でソメイヨシノ開花。我が家の近辺でもちらほらと綻び始めました。

 野川の夜桜ライトアップは今年も行なわれる予定ですが、日程はまだわかりません。決まり次第、このブログでもお知らせしたいと思います。

 桜の開花と時を同じくして、シジュウカラが巣作りを始めたようです。庭木に掛けた巣箱にしょっちゅう出入りを繰り返すようになりました。
 巣箱の底にコケを厚く敷き詰め、そこに卵を産むそうですから、今、コケを搬入しているのでしょうね。順調に、産卵→抱卵→孵化→巣立ちと進行していって欲しいものです。


工事終了

2008-03-21 19:44:33 | 日曜大工
 大げさなタイトルですが、郵便受の取り付けを完了しました。
 予定より早かったのは、塗料が乾くのが意外に早かったため。風が吹きまくったせいもあるかもしれません。
 まあ、完全に乾いてなくても、雨さえ降らなければ、取り付けた状態で乾燥させることができるわけです。

 以前は、取り付け台の、ボックスの下になる部分は塗装してなくて、そこにキクラゲが生えたのですが、今回は完全塗装。これでキクラゲのために台座がボロボロになることは、まず、ないでしょう。

 でも、ちょっと寂しいような……。


キクラゲ

2008-03-20 21:03:18 | 園芸
 朝、雨の中を外へ出たら、郵便受が壊れていた。ステンレス製のボックスを塀の上に取り付けていたのですが、内側に転げ落ちているのです。

 郵便配達の人が、新聞をギュウギュウと押し込もうとして、壊してしまったらしい(昼過ぎ、配達人が「ごめんなさい、朝、壊しました」と謝りに来てくれました)。
 我が家は2紙購読しているのですが、今日の新聞は折り込み広告が多くて分厚かった。先に入れた新聞で郵便受がほぼ一杯になってしまい、そこへ後から無理矢理押し込もうとしたので、木製の取り付け部分が壊れてしまったようです。
 でも、壊れて当然というぐらいに、もろくなっていたのも事実。

 実は、この木製取り付け部には、以前からキクラゲが生えていたのです。
 「キクラゲが採集できる郵便受とは素晴らしい」と、喜んでいたのですが、はびこった菌糸は木をボロボロにしていたのですね。見事に朽ちていました。
 で、今日は雨で散歩も不自由ということで、さっそく新しい取り付け器具を用意し始めたのですが、出来上がるまでには3日ばかりかかりそう。今度は腐らないよう、しっかり塗装も施そうと思っていますので。

 ところで、せっかくのキクラゲの菌糸をどうすればいいのでしょう?
 できれば、我が家で栽培し、危険な中国製キクラゲを使わなくていいようにしたいのですが、果たして可能か……。
 手持ちの『都会のキノコ』(大館一夫著、八坂書房)によれば、ヤナギ、ネズミモチ、クワ、ニワトコなどによく生えるそうです。なんとかして手に入れて、ホダ木にしたいものです。