惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

クラーク追悼

2008-03-19 20:34:51 | 本と雑誌
 A・C・クラークも亡くなられたのか。
 これで、アシモフ・クラーク・ハインラインという「三大SF作家」(彼らが自分たちで決めたのですよ)がすべて鬼籍に入ったことになる。現代SFのひとつの節目でしょうね。

 クラークのSFで私が真っ先に思い浮かべるのは短編「太陽系最後の日」。〈SFマガジン〉創刊号に訳載されたのですが、私がSFを読み始めたのはもうちょっと後なので、何かのアンソロジーで読んだと思います。たぶん『SFマガジン傑作選』。
 「これこそがSF」という感じは、今でも抱いています。ラストシーンでは武者震いのようなものを覚えました。

 長編だと『幼年期の終り』か『都市と星』。
 学生時分、『幼年期の終り』は福島正実訳のハヤカワSFシリーズ版と、沼沢洽治訳『地球幼年期の終わり』(創元文庫)の2種類が出ていて、どちらを読めばいいのか迷った記憶があります。結局、福島訳を古本屋で入手して読んだのではなかったかしら。
 あと、『グランド・バンクスの幻影』の文庫版には解説を書かせてもらいました。

 科学ノンフィクションも忘れ難いのです。『未来のプロフィル』が代表作でしょうが、私の場合、ライフ・サイエンス・ライブラリーから出た『人間と宇宙の話』が記憶に残る1冊。確かコンパクト版が出てすぐに入手したので1967年でしょうか。高校1年の時かな。この宇宙に人間が存在する意味、人類が地球から飛び出す可能性などを考えさせられ、ゾクゾク、ワクワクしました。本文、図版、引用文まで、飽きずに何度も読み返したものです。

 スリランカ移住に関してはスキャンダルめいたことも報じられましたが、真相はどうだったのでしょう。いずれにせよ、作家としての名声にさほど影を落とすものではないと、個人的には思います。
 享年、90。よくぞ今まで同じ地球上にいてくださいました。合掌。


ハリウッドの桜

2008-03-18 20:08:45 | 季節
Holly0803  満開です。
 いくつもある散歩のコースから微妙にズレているため、最近、見ていなかったのですが、今日、通ってみたら花の真っ盛り。

 例年、書きますが「ハリウッド」というのは「ハリウッド化粧品」のこと。何年か前まで、ここにはハリウッド化粧品の工場があったのです。マンションが建つ時、近所の人の要望が入れられて、桜は残りました。
 「オオカンザクラ」という種類で、オオシマザクラとカンヒザクラのかけ合わせだとか。このところの暖かさで一気に開いたようです。
 ソメイヨシノのつぼみも急激に膨らんでいますね。すでに先っぽがピンクになっているのもあって、開花が近いことを感じさせます。

 一昨日の「桜の森の満開の下」へのリンクは、今日の写真の方が合っていたか……。


入るかな?

2008-03-17 20:02:58 | 野鳥
 あちこちで花が咲き、虫たちも這い出してきて、小鳥の餌も豊富になってきたようです。
 なので、冬の初めから庭木の枝で営業していた「小鳥の食堂」は閉店しました。冬の間、たくさんの鳥たちが来てくれ、非常に楽しませてもらいました。

 でも、まだ楽しみがあるのです。

Sijukara0803  それは木の枝に設置した巣箱。
 このところ、シジュウカラのカップルが訪れては、「良い物件かしら?」と、あれこれ点検しています。まだ「契約成立」とまではいかないようですが、間もなく入居者が決まるのではないでしょうか。そうなるといいな。

 写真は、内部の点検を終えて出てくるシジュウカラ。2階の部屋から、ベランダの手摺越しに撮りました。


飛行機雲の空

2008-03-16 21:19:44 | 自然

 今日も暖かい。ぽかぽかした空気の中を散歩していたら、夕暮れの空にたくさん飛行機雲ができていました。Sora0803 なんだか、白や灰色の絵の具がついた筆で縦横に描きなぐったかのよう。

 飛行機雲のできやすい条件だったんでしょうね。しかし、これだけ多いと、成層圏の飛行機雲が地球全体の気候に及ぼす影響は大きいという説が気になってきます。詳しいことは、まだわかってなかったように思いますが……。

 ちょっと季節的に早いかもしれませんが、朗読で聞く「桜の森の満開の下」(作:坂口安吾)。


枝垂れ梅

2008-03-15 20:27:42 | 季節
 田舎から送ってもらったキンカン(金柑)を、夕食後、1個ずつ食べています。甘くて美味しい。
 昔は、中の果肉は苦くて酸っぱくて食べなかったのですが、今のキンカンは丸ごと(タネ以外)食べられるんですね。
 家内が見つけた食べ方は、すっぱり横半分に切り分け、タネをほじり出しておいてから、ボンと口に放り込むというもの。簡単で食べやすいんです。きっと体にもいいんだろうな。

Shidare0803  ご近所の交差点脇にある斉藤さん宅のシダレウメが満開になりました。
 今年もご主人がライトアップし、夜も門を開放して、通る人の目を楽しませてくれています。

 毎年のことながら、このウメは本当に見事。今日は大変、暖かでした。