惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

黒初?

2012-09-25 20:45:49 | 草花
 雲って涼しい1日。

 夏の間、楽しませてくれたアサガオを片づけました。まだ咲きつづけているのですが、葉っぱはあらかた枯れ落ち、花も小さくなっていました。
 種は採ってあるので、また来年、お願いしますよ。

Kurohatsu1209 写真は、ボロボロのキノコですが、たぶんクロハツではないかと。
 ハラタケ目ベニタケ科ベニタケ属の食菌。野川公園の樫の木の根元で撮りました。

 これ、出てきたばかりなのでまだ傘が開ききっていませんが、もう少ししたら漏斗形にそっくり返った傘になるはず。

 誰かが齧った跡がありますね。カラスが突っついた?
 今度、行った時、たくさんあれば採ってきてみようかと思います。


山杜鵑草

2012-09-24 20:50:40 | 草花
 昨日の雨はすっかりあがって、朝から真っ青な空が広がりました。が、午後には雲が出て、夕方は俄か雨も。めまぐるしいお天気です。

Yamahototogisu1209 写真はヤマホトトギス。ユリ科ホトトギス属の多年草です。
 よく見るホトトギスのお仲間ですが、花びらは、赤紫色の斑点が少ないし、ちょっと反り返るように開いています。もうひとつ、茎が枝分かれしし、その先にいくつもの花がつくのが特徴。
 川崎市の緑ヶ丘霊園で撮影しました。

 ホトトギスの仲間には、他に、ヤマジノホトトギス、シロバナホトトギス、キバナホトトギス、チャボホトトギス、タマガワホトトギスなどがあるそうです。どれもいかにも日本の山野草という感じなので、ぜひ見てみたいものです。

 あと、トサジョウロウホトトギスという、我が田舎の名前がついた種類があって、これは花が下向きにつくとか。牧野植物園にはあるのかなあ。


栃の実

2012-09-23 20:36:14 | 季節
 夕方まで雨。昨日よりさらに気温が下がり、最高気温20.7度(隣町アメダス)は夜中の零時に記録されたもので、日中は20度を下回っていました。残暑に慣れた身には「寒い」と思えるほど。それでも、街にはTシャツ1枚で歩く人も。

Tochi1209 写真は数日前に撮ったトチの実。

 この季節、トチノキの下に落ちています。直径5センチほどで、大きなツバキの実にも似ています。
 必ず3筋の割れ目があって、簡単に割れます。すると、中から大きな栗のような実が1個だけゴロリと出てきます。

 この実を昔の人は食べたんですねぇ。えぐ味が強くて、舌を刺すとか。いくつもの行程を経た丁寧なあく抜き処理が必要だといいます。

 今は使いませんが、古語には「栃目」という言葉があって、大きく目を見開き、あわてふためいている様子を表わしていました。
 「醒酔笑」に――

 あわてふためき、前後を忘じたるを、栃目になって尋ねたは、栃目になりて走り歩きたるは、など言ふ事、何の故ぞや
 とあって、既に語源があやふやですが、それからさらに、舞台でしくじることの「とちる」へと転じたりしていったとか。
 「とちる」が、元々はこのデカい木の実から来ていると思うとなんだか愉快です。

 さらに蛇足ですが、矢野誠一『三遊亭圓朝の明治』(朝日文庫)を読んでいたら、44ページの「圓朝遺文」引用中に――

 ……圓朝も吐胸をつかれてぐつと詰り、大いにトツチて話もそこそこに高座を下つたといふ
 とありました。
 「トツチて」は「トチって」と同意だと思われますが、こういう言いかたもあったのでしょうか。

紅&金水引

2012-09-22 20:07:37 | 草花
 秋分の日。昨日よりも涼しくて、最高気温24.1度(隣町アメダス)。

Mizuhiki1209 野川公園の北園を歩いていたら、小道のわきにミズヒキとキンミズヒキが混じって咲いていました。なんだか縁起が良さそうなのでスナップ。

 ミズヒキ(赤い花)はタデ科の、キンミズヒキ(黄色い花)はバラ科の、それぞれ多年草。仲間が違うのです。どちらも細長い穂になって花が咲くので、水引に喩えられたのでしょう。
 科は違うものの、種に「かぎ針」があって、動物にくっついて運ばれるという点でも、両者は似ています。
 道端に咲いているのは、犬などに種が運ばれたからでしょうね。

 今回、両者が混在していたのは、果たして偶然かどうか?
 公園で植物の世話をしている人が同じ場所に植えた可能性もないではないかと思うのですが……。


変わり初

2012-09-21 20:32:07 | 草花
 ようやく涼しくなりました。最高気温26.6度(隣町アメダス)。
 明日はもうお彼岸の中日ですものね。

 写真は今日もキノコ。

Kawarihatsu1209 カワリハツだと思います。傘の径10センチぐらい。これも大型のキノコです。ハラタケ目ベニタケ科ベニタケ属。
 手元の図鑑には「肉質が硬くしまり、美味」とあります。
 秋の代表的食菌のひとつなのかな。傘が大きくて分厚い。ひとつでもそれなりに食べでがありそうです。しかし、同定に今ひとつ自信がないので、自分で食べるところまではゆきません。

 「ハツタケ(初茸)」という呼称は、秋いちばんに出てくるキノコという意味だとか。今の季節にふさわしい。
 カワリハツはハツタケの仲間で、傘の色が多彩なところからきているそうです。次はどんな色のやつと出会えるかな。楽しみ。