惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

準々決勝

2019-10-19 21:14:05 | ラグビー

 本日はほぼ一日、家にいて仕事。畑にも出かけませんでした。

 一度だけ、夕方、ワインを買いに府中まで出かけましたが、途中、飛行場のあたりの駐車場がいつもと違う雰囲気。警備の人がたくさんいて、交通整理にかかっていました。
 今日、明日と東京スタジアム(味スタ)でラグビーW杯の準々決勝があるので、そのためでしょうね。
 昼過ぎ、駅前へ買い物に行った家の人も、明らかにラグビー応援とわかる外国人多数を見たそうです。街中か熱気を帯びて沸き立っている、といえないこともないかも(といっても、ふだんと変わりないところも多いのですが)。

 試合は今のところ、各組1位通過のチームが強いようですね。
 ということは、明日の日本も……。
 応援します!


アサダアメだ!

2019-10-18 21:41:05 | SF

 昨夜は名古屋から上京した友人のSF作家・高井信さんの歓迎会。

 小松左京展や横田順彌追悼展(以下、ヨコジュン展)などSF関係の催しがあるし、高井さんが力を入れて作った山本孝一『ホシヅルの惑星』(非売品)という楽しい本も出来たしということで上京されました。
 ヨコジュン展の会場で落ち合い、本をもらったり、高井さんの新刊『見知らぬ知人』にサインをしてもらったり、知り合いや展示を見に来訪した方々と語り合ったりしているうちに、午後5時の閉館時刻に。仲間5人で近所のビアレストランへ移り、近況や昔話やこれからのことなど。楽しい時間を過ごしました。

 写真はヨコジュン展入口に並ぶ「プロポリスマヌカハニーのど飴VC」。株式会社浅田飴さんの提供で、来館の方に1袋ずつもらっていただいています(特定の日のみ)。

 小さなパネルで、横田さんが「朝だ。雨がふっている。朝だ雨(アサダアメ)だ」と、ダジャレとも語呂合わせともつかぬ、ヤケクソのセリフで始まる〈荒熊雪之丞〉シリーズを書き始めた雑誌〈小説マガジン〉のコピーを示し、横田さんと浅田飴さんとのつながりを説明してあります。挿絵はマンガ家の谷岡ヤスジさん。雑誌編集長は末井昭さん。今から振り返ると凄い取り合わせですね。

 しかし、浅田飴さんも豪勢に飴を提供してくださり、ありがたい限り。
 明日(19日)までが会期です。訪れて、ぜひ浅田飴をもらってください。


冬支度

2019-10-16 20:46:34 | 市民農園

 今日はもっぱら園芸作業。
 朝は市民農園に出かけ、野菜苗の植え付けをしました。

 植えたのはサラダホウレン草と小カブの苗。

 手前の、細長い葉が2枚、両側に開いているのがサラダホウレン草。奥の方に小カブの苗が植わっています。さらに奥には、先日、植えたレタス苗も。

 これからの季節に育つ野菜は、甘みが増して美味しくなるんですよね。寒さで凍りつくのを防ぐため、水分中の糖を増やすらしい。つまりは、不凍液を作ろうとするわけですか。

 夕方は庭で、イチゴ苗を植えるプランターの準備。
 古い土を処分して、新しい培養土を入れるのですが、大きめのプランター4つを相手にしていると意外に時間を食います。今日は古い土を取り出すだけで、日が暮れてしまいました。
 さて、どんな培養土にするかな。


「富久」

2019-10-15 21:11:25 | 落語

 一昨日のNHK大河ドラマ「いだてん」を、何回となく思い出しています。というか、忘れられない。

 「神回」というやつじゃないでしょうかねえ。鬼気迫る出来栄えでした。
 志ん生が戦時中、空襲怖さからか、酒飲みたさからか、満州へ渡って終戦で帰れなくなる。あちらで森繁久彌と会ったり、円生と一緒に行動したりしたのは史実らしい。脚本(宮藤官九郎)がフィクションで付け加えたのは、金栗四三の弟子・小松くんがそこに居たという部分。東京の街を走り回った小松くんの助言で、志ん生は「冨久」の久蔵が浅草から芝まで走ることにしたというエピソードに仕立て上げていました(従来は日本橋までで、距離が短い。長く走る方が切羽詰まった久蔵の気持ちが強く訴えられるように思います)。

 で、志ん生の高座に刺激された小松くんが夜の大連を走っているうち、ソ連軍に射殺される。その場面とカットバックさせて、志ん生が久蔵が走りつづけるくだりを語るという、すさまじく緊迫感のある悲劇を生み出していました。
 ちなみに、走りながら久蔵が「家へ帰りたいんだよォ」と、小松くんの心中を代弁するかのように吐き出すのは、志ん生を演じている森山未來のアイデアだったとか。

 そういえば談志が志ん生の「冨久」について語っているのを読んだことがあったなあ、と思い出し、本棚を漁ってみると、『あなたも落語家になれる』(1985年、三一書房)に次のような一節がありました。

 志ん生が引退し、入院しているところへ、談志が見舞いに行ったというのです。その時、志ん生は自分の落語の録音が「ねえんだヨ、俺ン家には」と言う。
 それを聞いた談志が、次回、録音テープを持参して――

志ん生本人に絶品の『冨久』を聞かせると、例の調子で恥かしそうに、
「オレ、うまいネ!」

 と言った、と書いてあります。

 可愛いですね、志ん生さん。せつなくて涙が出そうになります。

 満州で志ん生と苦楽をともにした円生も、私は大好きでした。「ヘヘッ」と目を細めて笑う仕草がなつかしい。
 落語はいいなあ。その落語をうまくドラマに取り込む宮藤官九郎も素晴らしい。


「小松左京展―D計画―」

2019-10-14 21:35:28 | SF

 昨日、夕方は世田谷文学館へ出かけ、「小松左京展」
 12日の土曜から開催予定だったのですが、台風で閉館していたため、昨日が初日。午後5時からは、筒井康隆さんと豊田有恒さんの対談「小松左京とSF蜜月時代」も行われました。

 展示はいくつかのコーナーに分かれ、生い立ち、学生時代、マンガ家・モリミノル、『日本沈没』、SF仲間との交流、大阪万博&花博など、小松さんの多彩な活動を眺めるようになっています。
 「猫の部屋」というものもあり、飼い猫たちとの暮らしぶりも紹介されています。
 そして、中央には小松さんが使っていた大きなデスクと椅子。

 若かりし頃、小松さんは兄弟でカルテットを組み、ヴィオラを弾いていたとのことで、年季の入ったそのヴィオラも展示されています。
 音楽がらみでいえば、対談で筒井康隆さんが(デビュー当時、大阪でアルバイトをしてい頃のエピソードだと思いますが)、「小松さんがキャバレーの裏口から入って行って、テープに録音されたカンツォーネを聴き、イタリア語の歌詞をその場で日本語にして、キャバレーの歌手が歌えるようにしていた」と言っておられたのが忘れられません。何から何まで、けた外れに凄い人でした。

 今は図録を見ながら、小松左京とは何者だったのか、あらためて考えているところです。

 展示は12月22日まで(月曜休館)。