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山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

「親子の借りは作らない」~サラリーマンのシニアライフ設計のポイント

2021年03月10日 | ライフプランニングファイル
 シニアライフ設計本の執筆が終わり、来月から連載する相続学会のメルマガの原稿作成に向けて準備を始めたところです。
 良いエッセーを書くには裾野を広げることと筋の通った柱を立てることがポイントだと考えています。
 筋の通った柱という意味では「充実したシニアライフは、健康と生きがいと経済面の安定性で支えられている」のでその柱を如何に補強していくかということがシニアライフのポイントということで終始一貫しています。
 ただし具体策となると私のかなり個人的な意見を打ち出すことになります。
 癖強な意見、と反発を招くかもしれませんが、評論家的一般論は生きていく上で何の役にも立ちません。生きていき上で役に立つのは具体的判断基準です。賛成される方はフォローしてくだされば良いし、反対の方は反面教師としてご自分のプリンシパルを打ち出されると良いと思います。

 一方個人的意見を打ち出すには「どうしてそう考えたのか?」ということを説明する材料が必要です。つまり裾野を広げる必要があります。裾野を広げないと独りよがりに陥ります。
 さてサラリーマンのシニアライフ設計上の重要なポイントに私は「親子の間に貸し借りなしで行く」という方針を立てています。
 親子の間に貸し借りなしとは、親は介護面で極力子どもを当てにしない、子は親を経済面で当てにしないという方針を指します。
 掲題にサラリーマンと書きましたが、やがて私はサラリーマンという言葉は死語になると考えています。もちろん給与生活者が社会の大層を占める時代は続きますが、「サラリーマン」という和製英語が内包する「終身雇用」「メンバーシップ型雇用」は退潮し、やがて「サラリーマン」という言葉もすたれていきます。
 つまり「サラリーマン家庭」というモデルが想定した専業主婦(あるいはせいぜいアルバイト)というものがなくなり、夫婦がフルタイムで働くことが当たり前の時代になると、高齢者の介護も当然変わってきます。
 そんな時代になるとこれからのシニアは子どもや子どもの配偶者の介護支援を期待できないあるいは期待すべきでない時代になります。
 つまりお金を払って第三者の支援を受けることが当たり前になる可能性が高いということです。自らの介護のためにお金が要るから成人し働いている子どもの支援はできない、子どもの支援は高等教育でおしまい、という訳です。

 このコンセプトを親子で共有しぶれないことが、サラリーマン夫婦とその子どもたちが自分らしい生き方をする基本スタンスなのです。
 本題に戻るとこの考え方をサポートする統計データや内外の事例などを集め裾野を広げる作業がもう少し必要なのです。
 
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